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第424話

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「ブライト・・・」

 感じてるの?

 魔王の眷属に触れられただけで、そのざまは・・・。

 なんて情けない。

 そうなじるのは簡単だった。

 でも、僕の中には、一概に彼を責められない自分も、いた。

 魔族とはいえ、ラファエルはあまりにも魅力的な美青年なのだ。

 同じ魔族でも、クラスが上だと、こうも違うものなのか・・・。

 とにかくセクシーで、美しく、全身を包んだ官能のオーラがすごいのだ。

「君たちのエキスなど、上級魔族の僕には効かないと思うけど、一応、念のため」

 ラファエルは、上着のポケットから取り出した絹の手袋を両手に嵌めると、

「さあ、見せてもらおうか」

 そう言って、無造作にブライトの股間に手を伸ばす。

 そこから斜め上に突き出ているのは、バキバキに勃起したブライトの男根だ。

 ただし今は、怪奇植物の蔦に根元まで咥えられ、その全容は隠れてしまっている。

 ラファエルの「見せてもらおうか」のひと言は、どうやらその部分に向けられたもののようだった。

 左手で性器のつけ根を握り、右手で蔦を握ると、見かけによらぬ怪力で、軽々引き剥がしにかかったのである!

「アアアアアッ!」

 ブライトがのけぞった。

 明らかに、感じている時の声だった。

 ぬるり。

 引き離された蔦に下から、白い湯気を上げて、赤剥けの大きな亀頭が現れた。

 それの後ろに、ゾウガメの首みたいな長くゴツゴツした肉茎が続く。

 ラファエルが両手を離すと、

 ぶるんっ。

 唸りを上げて、ブライトの勃起ペニスが鎌首を振った。

「ほう」

 白濁液に濡れたその偉容に、魔族の美青年が興味深げに目を細め、満足そうなため息を漏らした。

「人間のイチモツにしては、なかなか立派じゃないか。これは、嬲り甲斐がありそうだ」
 
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