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第409話
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「ちっ」
ブライトが忌々しげに舌打ちした。
「残念だが、レム、後だ」
イチモツを咥えかけた僕の髪を一つかみにしてわしゃわしゃとかき混ぜ、未練げに股間から遠ざける。
「そ、そうだね」
僕はうなずき、ブライトのレギンスを元に戻した。
が、勃起具合が凄すぎて、ペニスが完全には隠れない。
もともと股繰りが浅いこともあり、上部から亀頭の濡れた鼻づらが覗いてしまうのは否めない。
それにしても、どうだろう。
下半身に皮膚のように貼りついた黒いレギンズの生地。
それを中にバナナを縦に突っ込んだみたいに、前が大きく膨らんでいる。
性器を恥ずかしげもなく膨らませたまま、ブライトが背中の大剣を抜き取った。
幅広の刃は、鍔から切っ先まで、満遍なくどろりとした液体でコーティングされている。
言うまでもない。
その正体は、僕の精液である。
グルルルル・・・。
獣たちのうなり声が大きくなった。
樹林の下草の薄闇から、ぼんやりと漆黒のケダモノたちが溶け出した。
異様に体毛の長いその姿は、あたかも狼と猪の合いの子だ。
耳まで裂けた大きな口の端からは、どす黒い唇をめくって湾曲した一対の牙が上向きに飛び出している。
間違いなく、魔狼だった。
瞳のない、白目だけの眼が、魔物特有の内面の狂気を如実に表している。
魔狼は全部で五頭。
五芒星の形に、僕らを取り囲んでいた。
グルルルルル・・・。
唸り声で威嚇してくるだけの魔物たちに、業を煮やしたのか、ブライトが言った。
「ふふふふ・・・。貴様らみたいな下等動物にも、レムの精液の危険性が分かるのか。そっちから来ないなら、俺から仕掛けrてやるまでだ」
言い終わるか終わらぬかのうちだった。
頭上に大剣を振りかぶり、ブライトが跳んだ。
「くらえ!」
正面の魔狼と魔狼の間に着地したかと思うと、目にも留まらぬ速さで両側の二頭をぶった切る。
精液の尾を引いて、ふたつの首が、飛び交った。
危険を察知して三頭目が動いたその時には、ブライトの大剣は今度は地面を薙いでいた。
四肢を綺麗に切断され、胴体だけになった二頭が地面に落ちてバウンドする。
これであっという間に四頭だ。
驚異的な強さを誇るブライトに、残る一頭が飛びかかる。
が、勝負は見えていた。
舌から斜めに降り上げられた刃が、魔物の腹を縦一直線に切り裂いた。
どさり。
ひときわ体格のいいい最後の一頭が、悲鳴を上げる暇もなく、地面に落下して絶命する。
五頭の死体は湯気を上げてたちまち溶け崩れていった。
「楽勝だな」
ブライトが薄く笑って刀を振った、その瞬間だった。
ふいに背後の森が割れて、黒々と聳える岩山のような影が、ぬうっとばかりに出現したのはー。
ブライトが忌々しげに舌打ちした。
「残念だが、レム、後だ」
イチモツを咥えかけた僕の髪を一つかみにしてわしゃわしゃとかき混ぜ、未練げに股間から遠ざける。
「そ、そうだね」
僕はうなずき、ブライトのレギンスを元に戻した。
が、勃起具合が凄すぎて、ペニスが完全には隠れない。
もともと股繰りが浅いこともあり、上部から亀頭の濡れた鼻づらが覗いてしまうのは否めない。
それにしても、どうだろう。
下半身に皮膚のように貼りついた黒いレギンズの生地。
それを中にバナナを縦に突っ込んだみたいに、前が大きく膨らんでいる。
性器を恥ずかしげもなく膨らませたまま、ブライトが背中の大剣を抜き取った。
幅広の刃は、鍔から切っ先まで、満遍なくどろりとした液体でコーティングされている。
言うまでもない。
その正体は、僕の精液である。
グルルルル・・・。
獣たちのうなり声が大きくなった。
樹林の下草の薄闇から、ぼんやりと漆黒のケダモノたちが溶け出した。
異様に体毛の長いその姿は、あたかも狼と猪の合いの子だ。
耳まで裂けた大きな口の端からは、どす黒い唇をめくって湾曲した一対の牙が上向きに飛び出している。
間違いなく、魔狼だった。
瞳のない、白目だけの眼が、魔物特有の内面の狂気を如実に表している。
魔狼は全部で五頭。
五芒星の形に、僕らを取り囲んでいた。
グルルルルル・・・。
唸り声で威嚇してくるだけの魔物たちに、業を煮やしたのか、ブライトが言った。
「ふふふふ・・・。貴様らみたいな下等動物にも、レムの精液の危険性が分かるのか。そっちから来ないなら、俺から仕掛けrてやるまでだ」
言い終わるか終わらぬかのうちだった。
頭上に大剣を振りかぶり、ブライトが跳んだ。
「くらえ!」
正面の魔狼と魔狼の間に着地したかと思うと、目にも留まらぬ速さで両側の二頭をぶった切る。
精液の尾を引いて、ふたつの首が、飛び交った。
危険を察知して三頭目が動いたその時には、ブライトの大剣は今度は地面を薙いでいた。
四肢を綺麗に切断され、胴体だけになった二頭が地面に落ちてバウンドする。
これであっという間に四頭だ。
驚異的な強さを誇るブライトに、残る一頭が飛びかかる。
が、勝負は見えていた。
舌から斜めに降り上げられた刃が、魔物の腹を縦一直線に切り裂いた。
どさり。
ひときわ体格のいいい最後の一頭が、悲鳴を上げる暇もなく、地面に落下して絶命する。
五頭の死体は湯気を上げてたちまち溶け崩れていった。
「楽勝だな」
ブライトが薄く笑って刀を振った、その瞬間だった。
ふいに背後の森が割れて、黒々と聳える岩山のような影が、ぬうっとばかりに出現したのはー。
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