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第406話

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 右手で大剣を捧げ持ち、左手で腰の皮袋を取った。

 そのしぐさを見て、僕は思い出した。

 あの袋は・・・?

 そうだ。

 最後のセックスの前、ブライトは僕の精液を採取して硝子瓶に溜めていた。

 きっとアレに違いない。

「精液はナマモノだ。早く使わないと、腐ってしまうからな」

 思った通り。

 仮性包茎のペニスの包皮を剥くようにして、ブライトが革袋から取り出したのは、あの硝子瓶だった。

 中には青みがかった液体が八分目まで入っている。

 間違いない。

 あれは僕の・・・。

 尿道に管を装着され、何度も逝かされた記憶がふいにフラッシュバックして、僕はすぐに乳首を勃たせてしまう。

 また、してほしい・・・。

 ブライトの手と、口で・・・。

 勃起したチンポ同士を束ねて、一緒くたに握って、汁が出るまで、扱き合う・・・。

 ああ、して・・・。

 だって、僕のペニスときたら、まだこんなに昂って・・・。

 そんな僕の熱い視線を知ってか知らずか、ブライトは地面と水平に保った大剣の刃の部分に、左手に持った硝子瓶を傾けて、慎重に僕の体液をかけていく。

 塗り漏れがないよう、切っ先から根元まで、両面ともじっくりとー。

「よし、これでいいだろう」

 やがてー。

 精液でドロドロになった大剣を頭上にさし上げ、満足げにブライトが言った。

「さあ、行くぞ。一気に森を抜けるんだ」

「う、うん」

 僕は黒衣の森の入口に向かって大股に歩き出したブライトの後を、おぼつかない足取りで追いかけた。

 下着を穿いていない下半身がスースーしてならない。

 足を動かすたびにミニスカートそっくりの経帷子が勃起したペニスに当たり、亀頭に快感が走って落ち着かない。

 勃起しすぎて、また包皮が剥けかけているのだ。

 ブライト・・・。

 先を行く後ろ姿に呼びかける。

 どうしたらいいの?

 ボク、とっても亀頭、弱いのに・・・。

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