落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第400話

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 シャワーを浴び、新しい服に着替えて、宮殿を後にした。

 僕は極端に短いスカート風の帷子を穿かされ、その下は裸である。

 陰部にはあの貞操具を装着し、精液が勝手に漏れないように、亀頭を窮屈な鉄の輪で拘束されている。

 拘束具のもう一方の端は、ヒルのような形をしていて、口吻に似た先端部を僕のヴァギナに潜り込までていた。

 細くなったその部分は意外と長く、膣と子宮の境目のボルチオまで届いているから、そこから湧き上がる快感は尋常なものではなかった。

 だが、これでおしまいではないことを、僕は知っている。

 まだ手付かずの肛門ー。

 肛門が空けてあるのは、いざ魔族と対峙した時、ブライトが僕を”銃”として自在に操るためなのだ。

 そのブライトは、たくましい裸の上半身の上に黒い革の短衣だけを羽織り、下にはぴっちりした黒革製のレギンスを穿いている。

 下着はつけていないらしく、股間のふくらみが異様に目立ついで立ちだ。

「黒衣の森までは馬で行こう。俺の後ろに乗れ」

「う、うん」

 黒衣の森というのは、王宮の北に広がる鬱蒼たる森林地帯だ。

 そこが魔物の巣になっているだろうことは、田舎者の僕にも容易にうかがい知れることだった。

 馬を駆るブライトは容赦なかった。

 あまりに荒っぽく馬を扱うので、振動がたまらない。

 僕はブライトの首れた腰にしがみつきながら、振動が貞操具に与えてくる快感に必死で耐えていた。

 ヒート期にだけ現れる、ある種のオメガに特有の女人化現象。

 これはつがいのアルファの仔を孕むためのシステムなのだけど、そのおかげで、この時期、僕は絶えず性欲に苦しめられることになる。

 熟れ切った男女両方の性器は恐ろしいほど感じやすく、ほんのちょっとの刺激にも発情してしまうのである。

 馬の振動で、ヴァギナが疼いた。

 最深部にまで到達した貞操具の先端が、メスイキオーガズムの源、ボルチオを常に刺激し続けるからだ。

 帷子の下で、めきめきとペニスが立ちあがるのが分かった。

 割れた帷子の前から首を伸ばした勃起ペニスを、僕はブライトの腰に擦りつける。

「何か当たってるぞ。硬く熱いものが」

 見事な手綱さばきを見せながら、ブライトが笑った。

「だって・・・」

 悔しくなって、僕は右手をブライトの股間に回した。

 案の定、だった。

 カチコチだ。

 思わず、ぎゅうっと握りしめたくなるほど。

 ピチピチのレギンスを突き破らんばかりに、ブライトも昂っている。

 うれしくなった。

 あれだけ出したばかりなのに、ブライトったら、またこの僕に欲情してくれているのだー。

 そう思ったからだった。
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