落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第399話

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「あんっ」

 少女の声で鳴くと、

 じゅわっ。

 ヴァギナが決壊し、淫汁がブライトの顔じゅうにあふれ出た。

 女性器から分泌される淫汁と、ペニスから分泌される先走り汁が混じり合い、ブライトの美顔をドロドロにする。

 舌を伸ばし、顏を濡らす液を舐め取るブライト。

 い、いけない。

 このままでは、僕まで射精、してしまう。

 睾丸に力を込めた時、

「だ・・・出すな」

 ひとしきり舐め終わり、僕の陰部の肉襞から口を離すと、切れ切れにそのブライトが言葉を発した。

「俺のを飲むのは、いい。だが、レム、おまえの精液は、溜めておけ」

「うん」

 僕はうなずき、ブライトの上から降りた。

「そろそろ出発だね」

 お腹は十分くちくなっている。

 ブライトの放った精液を、何リットルと飲み干したおかげである。

「よかったぞ・・・とっても」

 ベッドの上に身を起こし、ブライトがまぶしそうな眼で僕を見た。

 しどけなく開いたその股間では、フランクフルト・ソーセージのような陰茎が少しずつ力を失っていくところだった。

「僕、決心したんだ」

 頬を桜色に染め、僕は言った。

「魔王を倒したら、絶対に、ブライトの子供を孕むんだって」

 口にした途端、脳内であの触手がずるっと動いた。

「俺の、子を・・・?」

 ブライトがいぶかしげに目を細くした。

「うん。誓うよ。今までみたいにブライトの精子を無駄遣いするんじゃなくて、立派な子を産んでみせる」

「そうか・・・」

 しばし考えこんだ後、ブライトが顔を上げ、僕を見た。
 
「それも、いいかもな。兄貴も姉さんも死んだ今、俺の代で王家を絶やすのも後味が悪い」

「きっと綺麗な男の子が生まれると思うよ。ブライトにそっくりの、ね」

 そう。

 僕の子宮を借りて新たに生まれてくるのは、きっとー。

 高貴で美しいアルファの外見に、淫蕩で倒錯したオメガの本性を備えた、新人類。

「とにかく、まずは魔王討伐だ」

 ベッドから降り立ち、ブライトが言った。

「さっきの貞操具を身に着けて、すぐに出かける準備をしろ」
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