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第369話

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「待たせたな」

 永遠に近い時間が過ぎたかと思われる頃、ブライトが戻ってきた。

 右手に何か黒い物体を握っている。

「そ、それは?」

 興味をそそられ、僕は聞いた。

 ブライトの手にある物体は、キノコに似ていた。

 ただ違うのは、根元の部分が長細くなっていて、先にリングみたいなものがくっついている点である。

「つけてみればわかるさ」

 両足を広げた僕の前に片膝をつくと、ブライトが言った。

「まず、ここをこうして、と」

 僕の勃起ペニスを手に取ると、水平になるように頭を押さえつけながらリングに先端をくぐらせた。

「アアッ!」

 リングの直径が、はほぼ僕のペニスの直径と同じくらいなのだろう。

 ブライトが無理やり押し込んだため、ニュルリと包皮が剥けてしまった。

 縮こまった包皮につっかえてリングが雁首の喉元で止まると、縊れた亀頭が充血して真っ赤に膨らんだ。

 尿道がリングで圧迫されたせいで、溢れそうだった精液が精巣へと逆流するのがわかった。

「仕上げは、こうだ」

 リングが固定されたのを確かめると、ブライトが器具の本体のほうを折り曲げ、キノコ状の先っぽを僕の会陰部に近づけた。

「な、なにするの?」

 恥の色に頬を染めて、僕は訊く。

 キノコの先端が狙うのは、オメガである僕の秘部、膣である。

 ブライトの愛撫を待ち焦がれたそこは今やトロトロに蕩けてしまっており、ネバネバの愛液でいっぱいだ。

「こうするのさ」

 クチュッ。

 上向けたキノコの笠を、僕の膣の入口にめり込ませ、上目遣いに僕の表情を見つめながら、ブライトが言った。

 
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