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第358話

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 そこからのブライトの”成長”ぶりはめざましかった。

 みるみる身体ができていき、つるりとした頭を持ち上げた。

 ペニスの両側に生えた二本の足はまたたく間にたくましくなり、地面に足の裏をつけ、筋肉の束を隆起させた。

 次第に幅と厚みを増していく上半身からは、肩と思しきあたりから二本の腕が伸び、僕の尻肉を五本に分岐した指でがっしりつかんできた。

 首だけ捻じ曲げて振り返った僕の眼に、体毛が一本もない、全身を粘液に覆われた全裸の男の姿が映った。

 その彫りの深いイケメン顔は、紛れもなくブライトだった。

 ただ、瞳には知性の輝きがなく、まだ冬の湖の湖面のように曇っている。

 おそらくー。

 バックから烈しく犯されながら、僕は思った。

 肉体は再生したものの、大脳の機能が十分に戻っていないのだろう。

 だから今のブライトは、ただの生き人形のようなものなのだ。

 がー。

 生まれたばかりのブライトの肉体は、瑞々しく、力に満ちていた。

 尻肉をつかまれ、千切れんばかりに左右に押し広げられて、露出した肛門に勃起陰茎を根元までぶち込まれー。

 僕はいつしかすべてを忘れ、喘ぎに喘いでいた。

 頭の中で、何かが盛んに動き回っているのがわかった。

 蚯蚓のようなものがしきりに尾を振って、脳の襞のすき間に潜り込もうとするー。

 その異様な蠢動が更なる愉楽を生み、気づくと僕は、無意識に僕はあらぬ言葉を口走ってしまっていた。

「は、孕ませて・・・。僕を、君の精子で、孕ませて…・」

 
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