359 / 475
第354話
しおりを挟む
信じられない。
でも、信じるしかなかった。
現にそれは、目の前で起こっているのだ。
ブライトが、生きている。
いや、生かされている、というべきか。
僕のエキスによって。
あんな姿になってまで。
ああ、でも、なんてこと・・・。
肉汁の海の中で、太く長い丸太のような物体がぴくりと震え、溶け残った皮膚やら肉片やらの残滓を振り落とす。
-アアアアアアアア・・・。
くびれた首をもたげて、目のないつるりとした”貌”が上を向く。
ズルッ。
身をくねらせて、動いた。
肉汁の中から、短い手足が現れる。
「おいで・・・ブライト」
ペットにするように、手を叩き、呼びかけてみた。
ーアアアアアアアア・・・。
こうべをめぐらせ、生き物が僕のほうを見る。
それは、明らかに生きていた。
異形の生命体、とでも呼んだらいいのか。
全体のフォルムは、成人男性の生殖器官そっくりだ。
それも、興奮して限界まで勃起した時のペニスの形である。
いや、この際はっきりと、ブライトの勃起男根そのもののフォルムと言ってしまおう。
あの愛しい肉棒が、今まさに僕の眼前に蘇ったのだ。
ただ、サイズが桁違いだった。
体長は、成人男性一人の頭と胴を足したぐらい。
そのゴツゴツした巨大な肉の丸太に赤ん坊のソレのような短い手足が生えていて、その四肢を懸命に動かしながら、僕の声に反応して、じりじりと地面の上を這ってくる。
「ああ、ブライト・・・」
両手を伸ばす代わりに、僕は大地にペタンとお尻をつけ、大きく股を開いてブライトを待ち受けた。
言葉を交わしたわけでもないのに、彼が求めることが瞬時にわかったからだった。
でも、信じるしかなかった。
現にそれは、目の前で起こっているのだ。
ブライトが、生きている。
いや、生かされている、というべきか。
僕のエキスによって。
あんな姿になってまで。
ああ、でも、なんてこと・・・。
肉汁の海の中で、太く長い丸太のような物体がぴくりと震え、溶け残った皮膚やら肉片やらの残滓を振り落とす。
-アアアアアアアア・・・。
くびれた首をもたげて、目のないつるりとした”貌”が上を向く。
ズルッ。
身をくねらせて、動いた。
肉汁の中から、短い手足が現れる。
「おいで・・・ブライト」
ペットにするように、手を叩き、呼びかけてみた。
ーアアアアアアアア・・・。
こうべをめぐらせ、生き物が僕のほうを見る。
それは、明らかに生きていた。
異形の生命体、とでも呼んだらいいのか。
全体のフォルムは、成人男性の生殖器官そっくりだ。
それも、興奮して限界まで勃起した時のペニスの形である。
いや、この際はっきりと、ブライトの勃起男根そのもののフォルムと言ってしまおう。
あの愛しい肉棒が、今まさに僕の眼前に蘇ったのだ。
ただ、サイズが桁違いだった。
体長は、成人男性一人の頭と胴を足したぐらい。
そのゴツゴツした巨大な肉の丸太に赤ん坊のソレのような短い手足が生えていて、その四肢を懸命に動かしながら、僕の声に反応して、じりじりと地面の上を這ってくる。
「ああ、ブライト・・・」
両手を伸ばす代わりに、僕は大地にペタンとお尻をつけ、大きく股を開いてブライトを待ち受けた。
言葉を交わしたわけでもないのに、彼が求めることが瞬時にわかったからだった。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる