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第353話

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 爆発は間歇的にやってきた。

 凄絶なありさまを呈したブライトのデスマスク。

 元が王都ミネルヴァ一番の美形だっただけに、その落差は尚更だ。

 それが僕の性衝動の炎に油を注ぐ。

 つがいのブライトが無残なさまを晒すたび、僕は高ぶりを抑えることができなくなる。

「アア、アア、アアア、アアアアアアアア・・・ッ!」

 すでに生命活動を終えて久しいブライトの頭部を局部に押しつけ、僕は中にエキスを放出する。

 目、口、鼻、耳・・・。

 ブライトの頭部に開いた穴という穴に勃起ペニスをぶち込んで、ズンズン突きまくった挙句、

 チュドンッ!

 チュドチュドンッ!

 グチュグチュグチュ!

 ブシュウウッ!

 豆腐のように崩れたぐちゃぐちゃの脳漿の中に、熱く滾った精液をぶちまけた。

 眼球を失くした空っぽの眼窩から、頭蓋の内部の様子が垣間見える。

 灰色のドロドロが溜まったそこでは、奇怪な現象が起きていた。

 うじゃうじゃと無数の何かが蠢いているのだ。

 目を凝らすと、見えて来た。

 オタマジャクシに短い手足が生えたような微小の生き物たちが、ブライトの脳漿の海で泳いでいる。

 その尻尾のある小人たちは、僕の精子だった。

 つるんとした顔には黒い目が二つあるだけで、まだ鼻も口もないのだが、直感的に僕の分身たちだとわかった。

 分身たちはせわしく動き回り、何かの作業にいそしんでいるようだ。

 そのうちに、僕が口にペニスを突っ込んでいたブライトの頭部が熱せられた蝋細工みたいにドロッと溶け崩れ、地面にぐちゃっと落下した。

 たちまち広がる有機物の海。

 その海の中を忙しそうに泳ぎ回る夥しい数の小人の群れ。

 どれだけ時間が経ったのだろうか。

 気がつくと、地面を覆った有機物の海に、変化が生じ始めていた。

 中央部に、何やら固形物ができ始めている。

 肉色の長く太い棒のようなもの。

 小人たちは今やそれに群がり、次から次へとその表面に溶け込んでいく。

「こ、これは・・・?」

 思わず僕はひとりごちた。

 そして、”それ”の正体に気づいたとたん、またしても烈しく勃起した。

「ブ、ブライト・・・あなたって人は・・・」

 ペニスの先から先走り汁がにじみ出る。

 同時に僕は目尻を熱い涙で濡らしていた。

 
  
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