上 下
349 / 475

第344話

しおりを挟む
 中庭に敷かれた敷石を粉砕し、一度地中に潜り込んだ触手の群れー。

 それが、ひとりフェラチオに没頭するブライトの周囲で、再び敷石を突き破り、轟音とともに宙に伸び上がった。

 そしてー。

「ぎゃあああああっ!」

 その刹那、突如としておのれのペニスを吐き出し、ブライトが大きくのけぞった。

「うぐぐぐぐぐっ! ぐはあっ!」

 持ち上がる美大夫の逞しい裸体。

 竜巻に呑まれたかのように、回転しながら空中に浮いていく。

「ブライト、どうしたの?」

 僕は踵で急制動をかけ、突進を止めた。

 目の前で、淫らなほど美しいブライトの裸身が宙吊りになっていく。

 よく見ると、開いた脚と脚の間に、特別に太い触手が突き刺さっていた。

「ブライト、ア、アナルが…」

 そうしている間にも、ブライトの両足首に細い触手がそれぞれ絡みつき、足を思いっきり左右に押し開いた。

 露出したのは、周辺の肉が裂け、血だらけになったブライトの肛門だ。

 粘土にフジツボで刻印したような肛門に、ぶっとい触手がめり込んで、回転しながら奥に侵入しようとしている。

 メキメキメキッ!

 音が聴こえるほどの勢いで、ブライトのペニスが勃ち上がる。

 ひとりおフェラで硬くなっていた勃起陰茎が、子どもの腕ほどの長さになって反り返る。

 その太巻のような肉棒に、細かく枝分かれした触手がびっしりと巻きついた。

 別の触手は胸に貼りつき、指状の枝を伸ばしてブライトの乳首を絡め取る。

「アギャ、アググググ・・・」

 ブライトの喘ぎ声が次第に人間離れしたものに変わっていく。

 と、次の瞬間、恐ろしいことが起こった。

 跳ね上がる裸身。

 弾かれたように股間で揺れる肉の竿。

「アギャギャギャギャアアアアッツ!」

 絶叫とともにブライトがドボドボとと口から鮮血を噴き出したかと思うとー。

 喉を突き破って、血にまみれた触手の先端が現れたのである!
 

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話

まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)   「一日中、イかされちゃうのと、イケないままと、どっちが良い?」 久しぶりの恋人とのお休みに、食事中も映画を見ている時も、ずっと気持ち良くされちゃう女の子のお話です。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

年上彼氏に気持ちよくなってほしいって 伝えたら実は絶倫で連続イキで泣いてもやめてもらえない話

ぴんく
恋愛
いつもえっちの時はイきすぎてバテちゃうのが密かな悩み。年上彼氏に思い切って、気持ちよくなって欲しいと伝えたら、実は絶倫で 泣いてもやめてくれなくて、連続イキ、潮吹き、クリ責め、が止まらなかったお話です。 愛菜まな 初めての相手は悠貴くん。付き合って一年の間にたくさん気持ちいい事を教わり、敏感な身体になってしまった。いつもイきすぎてバテちゃうのが悩み。 悠貴ゆうき 愛菜の事がだいすきで、どろどろに甘やかしたいと思う反面、愛菜の恥ずかしい事とか、イきすぎて泣いちゃう姿を見たいと思っている。

【R18】お父さんとエッチした日

ねんごろ
恋愛
「お、おい……」 「あっ、お、お父さん……」  私は深夜にディルドを使ってオナニーしているところを、お父さんに見られてしまう。  それから私はお父さんと秘密のエッチをしてしまうのだった。

処理中です...