落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第331話

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「吸って、くれ!」

 叫ぶと同時だった。

 レムの頬の内側の肉が、俺の男根に吸いついた。

 まるでイソギンチャクに吸いつかれたような感触だ。

 だらんと下がっていたレムの両腕が上がり、両の手のひらで俺のペニスを握りしめる。

 烈しいピストン運動が始まった。

「アアアッ!」

 俺は中心をレムに咥えられ、四肢を広げてげて大の字になった。

 首を前後に動かしながら、レムが舌先を尖らせ、尿道口を舐め始める。

「アアアーッ! アアアアアーッ!」

 すさまじい快感に、俺は鍛え上げた平らな下腹を波打たせ、両の太腿の筋肉をピクピク震わせて痙攣した。

 触手で脳を強姦されたレムは、俺のペニスに新たな欲情を覚えたようだった。

 その口淫のテクニックは、正気の時よりも格段に上がっている。

 肉竿を口全体で包み込み、じゅぶじゅぶしゃぶりながら、舌で亀頭を舐め回す。

 時折奥に引き込んでは、亀頭の先を喉の奥の粘膜に当て、擦りつけてくるからたまらない。

 視界の隅を、何か黒く大きいものが横切った。

 その影を視線で追うと、それはレムの股間からそそり立つ勃起ペニスの肉茎だった。

 躰は子どものくせに、アルファの俺が嫉妬を覚えるほどの大きさだ。

 人形の股間みたいにムダ毛の一本もないつるつるの陰部から反り返るその肉のバナナもシルエットは、節くれ立ってすさまじく荒々しい。

 あれを、この口で・・・。

 俺は体をひねり、レムのペニスに向けて首を伸ばした。

 俺の目論見はこうだった。

 空中シックスナイン。

 その荒業でレムの口の中に俺自身がまず射精して、レムにエキスの素材を提供する。

 その痕なるべく時間を稼いでレムの精巣がエキスを製造するの待ち、溜まったところで射精させる。

 発射された精液は無駄にならぬよう俺が口に溜めておいて、一部を滋養強壮に回すとともに残りを武器として使うのだ。
 
 完璧な計画だった。

 ところがー。

 俺は大事なことを忘れていた。

 上体をひねったとたん、胸にとてつもない快感がスパークし、俺は悲鳴のような嬌声を上げた。

 乳首である。

 なんとかペニスは自由にしたもののー。

 両方の乳首に、まだ触手が吸いついたままだったのだ。

 

 
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