332 / 460
第327話
しおりを挟む
乳首と陰茎に、全体重がかかる。
「アアアッー!」
躰が引きずり上げられ、つま先が宙に浮く。
チュパッ、チュパッ!
俺を吊るし上げる最中にも、三本の触手は吸引をやめようとしない。
ジュブッ! ジュブジュブッ!
腸詰そっくりの触手が陰茎と乳首を包み込み、淫靡な蠢動とともに吸ってくる。
「や、やめろ・・・」
俺は叫んだ。
乳首が千切れそうに伸び、陰茎が二の腕ほども長くなる。
が、抗議の声には、微妙なためらいが混ざっていたようだ。
「ふふふ、気持ちいいくせに」
アーモンド形の眼を意味ありげに光らせて、触手女が嗤った。
「な、なにを・・・?」
俺は耳朶まで赤くなった。
思わず女から顏を背けてしまう。
図星だったのだ。
確かに、これは・・・。
痛みを感じたのは吊り上げられた最初の一瞬だけで、三か所にたっぷり体重がかかった今は逆に・・・。
俺の中の嗜虐心。
背徳のM男的欲望。
それに触手女が火をつけてしまったのである。
俺は、敵にやられればやられるほどエクスタシーを感じるこの肉体を、呪わずにはいられなかった。
滅茶苦茶にされる己の裸体を想像するだけで、男性器の先端が濡れてくるのである。
それは、つがいであるレムを主体として犯す時とは、まさに真逆の快感だった。
でも、気持ちいい。
否定しようがなく。
美神の再来とも言われる、均整の取れたこの躰。
王国随一の美形と噂される、彫りの深いこの顔立ち。
つんと上を向いた形のいい臀部。
凛々しい勃起男根と可憐なピンク色の乳首。
それを、醜い魔族どもが滅茶苦茶にするー。
ああ、なんと煽情的な光景であることか。
ナルシストと嗤うなら嗤うがいい。
俺は常に、なぶられる己の姿に、烈しく欲情せざるを得ないのだ。
「どうだ? いいか?」
空中で俺を磔にして、触手女が訊く。
乳首と陰茎をチュウチュウ吸われながら、喘ぐ俺。
触手の中で生殖器官はガチガチに勃起し、今にも爆発しそうな勢いだ。
ハアハアハアハア・・・。
「ば、馬鹿な・・・」
それでも、最後の自制心を振り絞って否定する。
と、女の顔色が変わった。
底意地の悪そうな目つきになる。
「強情なやつだな。ならば、これはどうだ!」
「アアアッー!」
躰が引きずり上げられ、つま先が宙に浮く。
チュパッ、チュパッ!
俺を吊るし上げる最中にも、三本の触手は吸引をやめようとしない。
ジュブッ! ジュブジュブッ!
腸詰そっくりの触手が陰茎と乳首を包み込み、淫靡な蠢動とともに吸ってくる。
「や、やめろ・・・」
俺は叫んだ。
乳首が千切れそうに伸び、陰茎が二の腕ほども長くなる。
が、抗議の声には、微妙なためらいが混ざっていたようだ。
「ふふふ、気持ちいいくせに」
アーモンド形の眼を意味ありげに光らせて、触手女が嗤った。
「な、なにを・・・?」
俺は耳朶まで赤くなった。
思わず女から顏を背けてしまう。
図星だったのだ。
確かに、これは・・・。
痛みを感じたのは吊り上げられた最初の一瞬だけで、三か所にたっぷり体重がかかった今は逆に・・・。
俺の中の嗜虐心。
背徳のM男的欲望。
それに触手女が火をつけてしまったのである。
俺は、敵にやられればやられるほどエクスタシーを感じるこの肉体を、呪わずにはいられなかった。
滅茶苦茶にされる己の裸体を想像するだけで、男性器の先端が濡れてくるのである。
それは、つがいであるレムを主体として犯す時とは、まさに真逆の快感だった。
でも、気持ちいい。
否定しようがなく。
美神の再来とも言われる、均整の取れたこの躰。
王国随一の美形と噂される、彫りの深いこの顔立ち。
つんと上を向いた形のいい臀部。
凛々しい勃起男根と可憐なピンク色の乳首。
それを、醜い魔族どもが滅茶苦茶にするー。
ああ、なんと煽情的な光景であることか。
ナルシストと嗤うなら嗤うがいい。
俺は常に、なぶられる己の姿に、烈しく欲情せざるを得ないのだ。
「どうだ? いいか?」
空中で俺を磔にして、触手女が訊く。
乳首と陰茎をチュウチュウ吸われながら、喘ぐ俺。
触手の中で生殖器官はガチガチに勃起し、今にも爆発しそうな勢いだ。
ハアハアハアハア・・・。
「ば、馬鹿な・・・」
それでも、最後の自制心を振り絞って否定する。
と、女の顔色が変わった。
底意地の悪そうな目つきになる。
「強情なやつだな。ならば、これはどうだ!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
117
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる