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第322話

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 レムの肛門から溢れ出る淫汁には、血液と胆汁が混じっている。

 俺のフィストファックが烈しすぎて、直腸壁のどこかが破損してしまったのかもしれない。

 が、今はそんなことも言っていられなかった。

 視界の片隅に、迫りつつ魔族の女が映っている。

 おぞましいことに、女の躰の前面に開いた3つの穴から、それぞれ触手が生えてきていた。

 吸盤だらけの、根元が太く先の尖った、明らかに蛸と融合したと思われる不気味な触手である。

 触手は吸盤から毒液を分泌するらしく、裏側が特に黄色く汚れている。

 まずい。

 まずすぎる。

 このままでは、俺もレムも、あの毒液を噴き出す触手に絡め取られてお陀仏だ。

 この際、仕方なかった。

 レムに更なる快楽を与えるには、これしかない。

「レム、すまない」

 つぶやくと、俺はレムの直腸内の分岐のほうへと指を突っ込んだ。

 子宮へ向かう道である。

 さすがに仔を産めるだけあって、こちらの管は直腸より弾力に富み、指の挿入もスムーズだ。

 五本をそろえて全部押し込み、肘から先が見えなくなるまで奥へと突っ込んだ。

「クハア・・・」

 薄目を開けるレム。

 肛門性交から膣性交に変わったため快感の質が変わり、意識が戻ったのだ。

 伸ばした指先が狭い穴をくぐった。

「アアンッ」

 時ならぬボルチオ挿入の快感で、レムのつぶらな瞳が見開かれ、可愛い口から喘ぎが漏れた。

 奥にあるのはプヨプヨした袋状の臓器は、間違いなく子宮だろう。

 俺はそれを指先で抓むと、ぐいと手前に引っ張った。

 紐状の部分ーおそらく輸卵管ーを人差し指に絡めて、通路の中を出口に向けて引き寄せる。

「キュウンッ」

 肛門の穴から白い風船が顔を覗かせると、レムが切なげに鳴いて犬のように自ら尻を持ち上げた。
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