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第318話

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 こうなるともう、向かうところ敵なしだった。

 僕を右手に装着したブライトは、瞬く間に夥しい数の敵をなぎ倒し、広間を後にして階段を駆け下りた。

「大丈夫か?」

 一階の大ホールに出ると、右腕を曲げ、僕を引き寄せてブライトがたずねてきた。

 僕はブライトの肘から上を直腸内に呑み込んだまま、操り人形のように直立している。

 むろん、股間からは、熟し切ったバナナのごとき生殖器官を勃起させたままだ。

 ブライトに躰の中心の一番感じる部位を握られているせいで、何度射精しても勃起が収まらないのである。

 前立腺を境目の仕切りごと握りしめられている僕は、いわゆるメスイキ状態に陥っているのだった。

 オメガ特有の発情期、すなわちヒート期と、前立腺愛撫からくるメスイキ状態が重なって、躰が瘧に罹ったように震えている。

 乳首が鬼のようにビンビンに勃ち、かすかな空気の動きにさえも感じてしまうのだ。

「ごめんなさい・・・。もう少し、待って・・・」

 数えきれないほどの回数、精を放ってきた生殖器官を揺らして、僕は答えた。

 睾丸の中では精巣がフル回転して新たな精子をつくっている。

 けれど、射精の回数がそれを上回り、どうしても勢いが落ちてしまうのは否めない。

 が、そうも言っていられないのは重々承知していた。

 王宮の庭にも魔族たちが溢れ返っている。

 やつらを倒せるのは、僕の精液だけなのだ。

「誰か出て来たぞ」

「王族の生き残りか?」

「かまわねえ。喰い殺してくれるわ」

 僕らに気づいて、中庭に群れていた魔族たちがいっせいにどよめいた。

 まずい。

 このままでは、精子の生産が間に合わない。

「ブライト、乳首を」

 自分の手でペニスを構え持ち、僕は言った。

「後ろから僕の乳首を虐めてほしい!」

 
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