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第290話

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 ブライトの尿道の中は、わずかに酸味があって、苦かった。

 まるで躰がさっきまでの苦行を覚えているかのように、苦く、舌を刺す味だった。

 僕はすがるように両手でブライトの勃起陰茎を引き寄せ、その亀頭を口の中に押しこんだ。

 反動で飛び出さないように頬の内側の筋肉でしっかり挟み込み、舌をエラの下に絡みつける。

 ジュルジュルジュル・・・。

 わざと大きな音を立てて吸ってみる。

 舌を亀頭の裏筋に密着させ、ザラザラした表面で茎に沿って舐め上げる。

 そうしながらも裸の腰を蠢かし、ブライトの口に突っ込んだ自分のペニスを奥へ奥へ押し込んだ。

 ブライトの頬の内側に包皮が吸いつき、前進につれて剥けていく。

 剥ける途上で頬の内壁の粘膜と亀頭の表面が擦れ、それがまた気持ちいい。

 虫が交尾するように更なる快楽を求めて腰を突き上げると、ナマ亀頭の先がブライトの喉に当たるのがわかった。

 熱い粘膜に濡れた亀頭の先が包まれて、束の間僕は陶然となる。

 ブライトの喉の粘膜は女性器の中のように柔らかく、仮性包茎の亀頭が触れても痛くない。

 いやそれどころか、異次元の愉悦を僕の性感刺激中枢に直接送り込んでくるほどだ。

「アア、イイ・・・」

 思わずセイウチみたいにのけぞった時、

「何ひとりでヨガってるの! 時間がないわ。急いで! 早くブライトを逝かせて、たたき起こすのよ!」

 分厚いカーテンの隙間から窓の外を見つめて、怯えたような口調でジュリア皇女が言った。
 

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