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第255話
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ジュボボボボッ!
-ウググググッ!-
ブライトの口から無惨にも吸い出されたモノー。
それは、舌だった。
ミノタウロスが口を窄め、ブライトの口腔内から吸いながら舌を引きずりだしたのである。
-グブブブブッー
伸びる肉色の舌は、まるでついさっきまでブライトを襲っていたあの蛇や蛭のようだ。
ミノタウロスは巨大な頭部をのけぞらせて吸引したブライトの舌を引っ張っている。
その間にもその丸太のように野太い上段の腕はブライトの背中に食い込み、躰を二つにへし折っていく。
ベキベキッ!
嫌な音を発して、ブライトの脊柱にひびが入るのが、透明な皮膚を通して見えた。
締上げられた上半身の内部では、圧力で狭窄した肋骨の先が肺に突き刺さり、鮮血が噴き出している。
が、胸腔内が血液でいっぱいにならないのは、噴き出た血を寄生虫が飲み乾しているからだ。
肺や心臓に巻きついた線虫みたいな謎の生物は、臓器の傷口に素早く首を突っ込むと、どくんどくんと細長い躰をを波打たせ、うまそうに生き血を啜っているのである。
そうしてどんどん肥え太っていくのが、透けた表皮を通して見て取れるというわけだ。
そのうちにー。
ブチッ!
ついに、一番聞きたくない音が響き渡り、容赦なく僕の鼓膜を打った。
ーアギャッ!ー
口から真っ赤な血しぶきを噴き上げ、絶叫するブライト。
首を振り切ったミノタウロスの、耳まで裂けた大口ー。
その端っこで揺れているのは、鮮血にまみれた太い蚯蚓か蛭のような細長い肉片だ。
片方の端を咥えられ、空中でびくんびくんとのたうち回るそれは―。
間違いなく、舌だった。
ブライトの舌を、怪物が強引に根元から引き千切ったのである。
「ブライト…」
僕の股間に、落雷のごとき刺激が訪れた。
メキメキメキッ。
出したばかりだというのに、主砲が勃っていく。
つがいのアルファがやられればやられるほど興奮する…。
それが、落ちこぼれ変態オメガであるこの僕の、醜く悲しい定めなのだったー。
-ウググググッ!-
ブライトの口から無惨にも吸い出されたモノー。
それは、舌だった。
ミノタウロスが口を窄め、ブライトの口腔内から吸いながら舌を引きずりだしたのである。
-グブブブブッー
伸びる肉色の舌は、まるでついさっきまでブライトを襲っていたあの蛇や蛭のようだ。
ミノタウロスは巨大な頭部をのけぞらせて吸引したブライトの舌を引っ張っている。
その間にもその丸太のように野太い上段の腕はブライトの背中に食い込み、躰を二つにへし折っていく。
ベキベキッ!
嫌な音を発して、ブライトの脊柱にひびが入るのが、透明な皮膚を通して見えた。
締上げられた上半身の内部では、圧力で狭窄した肋骨の先が肺に突き刺さり、鮮血が噴き出している。
が、胸腔内が血液でいっぱいにならないのは、噴き出た血を寄生虫が飲み乾しているからだ。
肺や心臓に巻きついた線虫みたいな謎の生物は、臓器の傷口に素早く首を突っ込むと、どくんどくんと細長い躰をを波打たせ、うまそうに生き血を啜っているのである。
そうしてどんどん肥え太っていくのが、透けた表皮を通して見て取れるというわけだ。
そのうちにー。
ブチッ!
ついに、一番聞きたくない音が響き渡り、容赦なく僕の鼓膜を打った。
ーアギャッ!ー
口から真っ赤な血しぶきを噴き上げ、絶叫するブライト。
首を振り切ったミノタウロスの、耳まで裂けた大口ー。
その端っこで揺れているのは、鮮血にまみれた太い蚯蚓か蛭のような細長い肉片だ。
片方の端を咥えられ、空中でびくんびくんとのたうち回るそれは―。
間違いなく、舌だった。
ブライトの舌を、怪物が強引に根元から引き千切ったのである。
「ブライト…」
僕の股間に、落雷のごとき刺激が訪れた。
メキメキメキッ。
出したばかりだというのに、主砲が勃っていく。
つがいのアルファがやられればやられるほど興奮する…。
それが、落ちこぼれ変態オメガであるこの僕の、醜く悲しい定めなのだったー。
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