落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第254話

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「な、なんだって?」

 僕はブライトのほうを振り返った。

 なるほど、アギトの言う通りだった。

 主人であるアリスが息絶えたというのに、ミノタウロスは消えていない。

 いやそれどころか、ますますかさにかかって、烈しくブライトを責め立てている。

 下段の腕でブライトの両脚をつかみ、180度開脚させ、剥き出しになった肛門に勃起ペニスを真下からぶちこんだあげくー。

 二段腹に開いたもうひとつの口で、ブライトの勃起ペニスをおフェラしてー。

 そして更に、上段の二本の太い腕でブライトを抱きしめ、凄い力で背骨をへし折ろうとしているのだ。

 ギシギシギシ…。

 メリメリメリッ。

 怪力でベアハッグされ、ブライトの背骨が軋んだ。

 寄生虫のせいで透明に近づいた皮膚を通して、弓なりにしなる脊椎が透けて見えている。

 その背骨から突き出た肋骨たちも、強い力でたわめられた鳥籠のように無惨にも歪んでしまっている。

 -ハアハアハア…-

 ふいごのような荒い息を吐いて、ブライトが痙攣する。

 体内では増殖した寄生虫が内臓を緊縛して愛撫を続け、外ではミノタウロスが凌辱と暴虐の限りを尽くしー。

 あれほど美しかった美青年アルファも、すでにボロボロだ。

 それでも、快感と激痛に喘ぐブライトの顏は、全身の産毛が逆立つほどエロチックだった。

 ただ茫然と見とれるうちにも、事態は進行を続けていた。

 酸素不足の魚のようにパクパク動くその口に、ミノタウロスが耳まで裂けた口を近づける。

 そして、ぼってりした己の唇でブライトの花びらのような唇を覆ったかと思うと、

 チュウッ!

 その口を、凄まじい吸引力で、吸い始めたのだ。

 -アアンッ!-

 烈しく上下に突き動かされながら、首をのけぞらせ、怪物の接吻を受け容れる全裸の美青年。

 ズコンズコンズコンズコココッ!

 その間にも、開き切った肛門には、怪物の勃起ペニスが杭打機の杭のように打ち込まれー

 チュパチュパチュパ…

 ブライト自身のペニスも、幼児が棒飴をしゃぶる時のように、怪物の第二の口にしゃぶり尽くされている。

「ブライト…」

 僕はうめいた。

 目の前で展開されるあまりに残虐で猥褻な光景に、僕の股の間で、精を放って萎えていたあの器官が、早くも次の力を蓄え始めていた。

 

 

 
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