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第246話

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 半透明になったペニスの中で、蠢動する寄生虫ー。

 それは蠢動を繰り返すたびに大きく成長し、ブライトの体内に根を張っていく。

 膀胱付近にまで分岐を伸ばして前立腺に絡みついたかと思うと、別の分岐が内部から腹部と伸び、更に分岐を繰り返しながら、睾丸の中でとぐろを巻き出した。

「や、やめろ…アアッ」

 ブライトの眼球が、眼窩の中で裏返った。

 白眼を剥いたブライトは、いよいよ白痴めいて美しい。

「フフフ、ざまあナイナ」

 人形生命体が、手を打って喜んだ。

「ドウダ、躰ノ内側カラ犯サレル気分ハ?」

「ブライト…。何も、ここまで…」

 今更ながら、我に返ったように、皇女がつぶやいた。

「悪夢だな。くう、吐きそうだ」

 床に尻もちをついて股を開いたまま、皇子も言う。

 その間にも、ブライトの裸体は下半身から透明度を増していく。

 肌が半透明になり、蠢く臓器が透けて見えるのだ。

 寄生虫は、今やその臓器に蔦のように絡みついている。

 肝臓に、腎臓に、腸に、胃に…。

「アア…イイ…」

 紐状の虫を絡みつかせて、勃起ペニスをぼうっと赤く光らせながら、ブライトが官能の吐息を吐いた。

 僕は勃起を禁じ得なかった。

 信じられないことに、ああまでされても、ブライトは感じているー。

 内側からじかに内臓を弄られることが、そんなに気持ちいいのだろうか…。

 ヒート期のオメガであるこの僕の妄想をすらをも凌駕する、究極の変態プレイ。

 どうやらそれが、今目の前で展開されようとしているらしいー。
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