上 下
234 / 460

第229話

しおりを挟む
 上半身を解放され、ブライトの裸身が広げた両脚を軸に、半回転した。

 あっという間に逆さ吊りにされたブライトは、肛門を真上に向け、ペニスを僕のほうに突き出している。

 -アウウウッ…-

 乳首のあった所に開いた孔と、半ば開いた口から鮮血を垂れ流し、ブライトが逆さまに僕を見た。

 ブライト…。

 目が合った。

 すがるようなまなざしだった。

 いけない。

 僕は焦った。

 このままでは、ブライトが死んでしまう。

 けれど、ああ…。

 き、気持ち、イイ…。

 ビキッ。

 僕のペニスがもう一段階、勃起度を上げた。

 クウ…い、逝きそう。

 でも、早く、助けないと。

 僕の精液で。

 ブライトを癒せるのは、僕の尿道から出るこのエキス、ネクタルしかないのだ。

 なのに、動けなかった。

 亀頭の先っちょにぶっ刺さった管が、あの奇怪な生き物の口に連結されているせいである。

 そのうちに、片方の吸盤を自由にした蛭たちが、ブライトに新たな攻撃を加え始めた。

 一本が、鬼のように怒張して太く長くなったペニスに巻きつき、その茎をぎゅうぎゅうと締め上げー。

 もう一本は、睾丸の根元に絡みつき、その丸い袋を引き千切らんばかりに引っ張り始めたのだ。

 ミシッ!

 締め上げられ、ブライトのペニスが軋んだ。

 ギュウッ!

 ふたつの睾丸は締め上げられて風船のように膨れ上がり、ブライトの股間で今にも爆発寸前だ。

 -アフウッー

 舌のない口からブライトが血の泡を吹く。

 更にー。

 次に始まった凌辱を見るなり、僕は文字通り、雷に打たれたように硬直した。

 うそ、まだ続くの?

 -ギャアアアッ!-

 その凄まじい仕打ちに、涸れたハスキーな声でブライトが絶叫し、感電した海豚のようにのけぞるのがわかった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

快楽短編集②

BL / 連載中 24h.ポイント:773pt お気に入り:52

?かつて善人だった悪役令嬢は、復讐の道を突き進む

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:23

婚約は失敗しましたが幸せになれました。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:234pt お気に入り:75

【完結】そして、誰もいなくなった

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:279

もふもふと異世界で温泉旅館はじめました〜のんびりスローライフ〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:43

(完結)私の夫を奪う姉

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:809

散歩がてら

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:3

処理中です...