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第221話

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 床と平行に伸び切ったブライトのたくましい太腿を、細長い身体をくねらせて二匹の蛭が這っていく。

 血を吸った紐みたいなその全身は、粘液でぬらぬら光っていて、見るからに気持ち悪い。

 蛭たちはブライトの脚の付け根にたどり着くと、そこで向きを変え、次に胴体に巻きつき始めた。

 筋肉に覆われたブライトの裸体に巻きついた二本の赤い紐は、ニュルニュル胸のあたりまで上りつめると、いきなりカプッと左右の乳首に吸いついた。

「あふっ!」

 二匹の蛭に勃起乳首に吸いつかれ、ブライトが、バネ仕掛けの人形のように烈しくのけぞった。
 
 さっきの蛇たちは乳頭を舐めただけだから、それと比べると、今度の蛭の仕打ちはもっと過激だった。

 吸盤状の口でブライトの勃起乳首を飲みこんだかと思うと、チュウチュウ音を立てて吸い始めたのだ。

「や、やめろ、姉さん・・・やめテクレ・・・ハッ、アアアッ!」

 ブライトがガクンガクンと腰を前後に跳ね上げる。

 -キュ、キュウッ!-

 全身の皮膚にさざ波を立て、半狂乱状態になるブライト。

 -ダハッ! アハッツ! アウウッ!-

「なんてこと・・・」

 次に起こった事態を目の当たりにして、僕は絶句し、興奮のあまり、わなないた。

 ブライトを待ち受けていたのは、単に乳首責めだけではなかった。

 なんと、それと同時に、更なる凌辱が、二匹の蛭によって、今行われようとしているのだ。

 こういう仕組みだったのかー。

 僕は刮目し、目を瞬いた。

 ジュリア皇女の深慮遠謀には、まったくもって頭の下がる思いだった。

 ブライトの両の乳首を勃起させるだけ勃起させておいて、ふたつともカチコチに勃ったところで蛇たちをすぐに引っ込め、気色悪い蛭に切り替えたのは、ただの悪趣味からではなく、なんと、こういうわけだったのだー。
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