落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第215話

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「さあ、言ってみなさい。オメガ、おまえは何が見たい?」

 皇女の爪が、ブライトの乳頭に食い込んだ。

 もう片方の手を股間に差し入れ、ブライトの勃起肉棒を握りしめると、レバーのように真後ろに折り曲げる。

「あうっ!」

 お尻の間からひん曲げられたペニスを引きずり出され、ブライトがつま先立ちになった。

 皇女の右手が折り曲げたペニスの先で、ブライトの亀頭を握ったまま撫で回す。

「アア、ネエサン、アアッ、アアッ!」

 かすれゆくブライトの声。

 カチコチに勃つ乳首。

 悶える肉体に浮かび上がる筋肉の束。

 たくましい腰ががくんがくんと前後に動き、つるすべの腋の下から飛び散る汗の飛沫。

「アアッ、イイッ!、イ、イイッ、イヂメテ、モットッ!」

 そんな情けないブライトの姿に、僕の中に湧き上がったのは、どす黒い怒りに似た感情だ。

 つがいのくせに。

 アルファは、オメガのヒーローでなきゃならないのに。

 なんで僕のブライトは、こんなにまで弱いのだ?

 しかも、相手は自分の実の姉じゃないか。

「彼の言うように、もっと虐めてやってください」

 怒りの滲んだ声で、僕は言った。

「皇女様、貴女の言う通りです。僕は苦しみ悶えるブライトが見たいのです。それこそ、命を落とす瀬戸際まで」

「なるほど」

 両手で弟を責め苛みながら、その肩越しに皇女が妖しく微笑んだ。

「ついに白状したようだな。おまえの目の前で、ブライトを徹底的に痛めつける。そうすれば、おまえは絶頂に達し、多量のエキスを我らに提供できると、そういうわけなのだな。まあ、それはもともと私の推測通りではあるのだが。よかろう、あのジンがやろうとしたことを、ここで私が引きついでやる。ただし、もっと徹底的に。おまえがイキまくってすべてのエキスを出し尽くすまで、この哀れな弟を、聖なる、いや、性なる慰み物にしてやろうというわけだ」


 
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