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第212話

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「そ、それは・・・」

 ブライトが顔を背けた。

 見る間に頬が赤く染まる。

 その表情を見て、いけないこととは思いながら、僕の胸は高鳴った。

 皇女は見抜いているのだ。

 僕とブライトの関係性を。

 しかも、当然のことながら、ブライトは嫌がっていない。

 ううん、それどころか、あの表情は、僕以上に何かを期待しているように見える・・・。

「まず、ふたりとも、服を脱いで、全裸になりなさい」

 皇女が命令した。

 もとより僕らは薄いガウンを裸体に纏っているだけだ。

 裸になるのは簡単である。

 白衣の侍女たちが近づいてきて、僕らからガウンを脱がせ、また下がっていった。

「そこに向かい合って立つのよ」

 露わになった二つの裸体を前に、皇女が続けた。

 そうして僕のほうに目を向けると、美しい緑の瞳で、じっと顔をのぞき込んできた。

「レムとやら、この場で正直に言いなさい。おまえはどんな時にいちばん性的な興奮を覚えるのだ? 己の手を使わずとも、おのずから精を漏らしてしまいそうになるのは、何を目にした時なのだ? 私たちは、魔王との戦に打ち勝つために、おまえの体液を必要としている。それも、できる限り大量に。しかし、だからといって、おまえを傷つけるつもりは毛頭ない。できればおまえの躰には指一本触れず、エキスを入手したいのだ」

「皇女、さま・・・」

 喉がひりついた。

「そ、そんなこと・・・」

 それをここで僕に言わせようと?

 ブライトのいる前で?

 全身を疼くような快感が駆け上がる。

 僕の股間で起こり始めた”変化”に、周囲の医師や助手たちがどよめいた。

 ちょっと想像しただけでー。

 あの”いけない”棒が力を取り戻し、つるすべの股間の中央で徐々に重さを増して、固く大きくなり始めたのだ。



 
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