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第192話

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 乳首に皇女の爪が食い込んだ。

 痛い。

 でも、気持ち、いい。

 喘いでおねだりしたくなるところをぐっと押さえて、その手を振り払う。

「止めないでください! わかりませんか? 今のブライトには、どうしても挿入が必要なのです!」

「何を馬鹿なことを・・・」

 僕の剣幕に押され、皇女がわずかに怯んだのがわかった。

 今だ。

 ここを先途とばかりに、僕は語調も荒く、言い募る。

「いいですか? よく見てください。僕の精液を浴びて、確かにブライトの外面の傷は癒え始めています。僕の精虫たちが、破損したブライトの生体組織と融合して、次々に修復を繰り返していくからです。でも、まだ足りません。ブライトはあのピラミッドの錐のように鋭い頂点に肛門を突き刺されたあげく、アベルたちに両側から両脚と睾丸を引っ張られ、あげくのはてに全体重をかけられて、直腸の深部にまで及ぶ裂傷を負っているのです。それを治癒するには、もう一度ブライトの肛門に僕の勃起ペニスを挿入し、直腸内の傷口に直接精をかけるしかありません。それも、ありったけの量を、惜しみなく・・・」

「むう・・・言われてみれば、確かに・・・」

 皇女がうめく。

 緩み切ったブライトの肛門からどくどくと噴き出す血が、いつまでたっても止まらないことに気づいたのだ。

「おまえの言うことが正しいとして・・・それで、私は何をすればよいのじゃ?」

 苦渋に満ちた口調で、やがて皇女が言った。

「おわかりいただけたなら、お手伝いをお願いします」

 皇女の気が変わらぬうちにと、しっかりペニスを握り直して、僕は答えた。

「さっきの射精で、僕の勃起力はかなり低下してしまっています。ですから、今こそ皇女様の愛撫で、もう一度僕を烈しく逝かせてほしいのです」
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