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第187話

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 ジュリア皇女の乳首責めは、予想通り、苛烈極まりないものだった。

 美しく装飾した鋭い爪を乳頭に突き刺したまま、人差し指と親指の腹で乳首の茎を抓んでクリクリよじるのだ。

 そんなふうに乳頭の先端の窪みから血が滲むほどの強さで僕を責めながら、皇女は背後から僕を抱きしめる。

 ドレスの下の豊かな胸が背中に当たって気持ちいい。

 そのうち僕は、ジュリア皇女の胸に硬いしこりが生じるのを感じてハッとなった。

 これはたぶん、下半分だけを支えるハーフカップの下着から飛び出た乳首がドレスの内側で勃起して、僕の背中の窪みに刺さっている証拠に違いない。

 ジュリア皇女は弟のブライトと同じくらい背が高い。

 その均整の取れた肉体と比べれば、僕など子どものようなものだ。

 それだけに、自分より小柄な全裸の少年の肉体をなぶることに、悦びを見出しているのかもしれなかった。

 だとすれば、皇女もブライトとは真逆の、サデイストということになるー。

「はあはあはあ」

 左右同時に乳首を弄られ、僕はせわしなく息を吐く。

「ち、ちくび、きもち、いい・・・」

 チンポを扱きながら、つい口に出してつぶやいてしまう。

「しかし、驚きだな。オスのくせに、こんなに乳首を大きく勃たせられるとは・・・」

 僕の乳首を左右別々の方向にねじりながら、感心したように皇女が言う。

「ヒート期になると、オメガにはオスメスの区別がなくなるといううわさは、どうやら本当のようだな。肛門はヴァギナ化し、躰は少年でもペニスは成人男性のアルファ並みにたくましくなり、しかも、メスイキ、オスイキのどちらも自由自在ですぐに絶頂に達してしまうほど、全身性感帯といえるほど感じやすくなって・・・。これでは、ブライトがそなたの躰に溺れるはずだ」

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