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第185話

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 本来つるすべだったブライトの会陰部。

 そこには今、深い渓谷のような裂傷が生じ、ドクドクと鮮血を噴き出している。

 引き裂かれた肉の渓谷は同様に弾けた肛門にまでつながり、今やひとつの大きな割れ目と化していた。

 その血まみれの楕円形の池のなかに、はやる心を抑えて、ゆっくりペニスを沈めていく。

 ブライトの血は、母親の子宮の中の羊水のように温かかった。

 更にささくれ立った周囲の肉壁を擦る時の刺激で、過敏な僕のペニスはこれ以上ないくらい硬く太く怒張する。

「つぅ・・・」

 ちんぐり返しの姿勢のまま、太腿の間から顏を覗かせたブライトが、苦痛に眉根を寄せた。

 そのイケメン顔が激痛に歪むさまに、リビドーを高ぶらせて僕は危うく出しそうになる。

 だめだ。まだ。

 その度に自分に言い聞かせ、ペニスを傷口を沈め、亀頭で肉を擦る僕。

 どうせ出すなら、中途半端な量ではいけない。

 ブライトの傷を一気に治癒するくらいの多量の精液が必要なのだ。

「皇女様」

 ふと妙案を思いつき、息を飲んで僕の行為を見つめているジュリア皇女に向かって、僕は言った。

「できれば少しお手をお貸しいただけませんか? ブライトを完全に治すには、あなたのお力が必要です」

「私の?」

 ブライトによく似た美しい切れ長の目が、吊り上がる。

「いいだろう。今は緊急事態だ。言いたいことがあるなら、さっさと申してみろ」

 皇女は意外に物分かりがよかった。

 しばしのためらいの後、そう言ってくれた。

 ならば。

 深呼吸ひとつすると、思い切って僕は口を開き、崖から飛び降りる思いで、あることを申し出た。

「な、なんだと? きさまは、皇女である私に、そのような下劣な所業を行えと申すのか?」

 予想通りだった。

 僕の提案を耳にするなり、皇女の顏が怒りで赤く染まったのだ。
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