落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第144話

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 開き切ったブライトの桃尻の割れ目。

 ふたつの丸い頬肉のはざまに息づく秘密の穴が、ひくひく蠢いている。

 それを、唾液をべっとりなすりつけたアベルの分厚い手のひらが、ぞろりと撫で上げた。

「はあうっ」

 背中の窪みに溜まった汗を光らせ、ブライトが反り返った。

 躰を反転させれば逃れられるのに、なぜか更にお尻をアベルに向けて突き出している。

 ずぶり、

 ずぶずぶ…。

 グフグフ笑いながら、アベルが芋虫のような指をブライトの穴にうずめていく。

「アアー、アアー、アアー」

 壊れた蓄音機みたいに、ぷるぷる躰を震わせ、ブライトが叫び始めた。

 穴の中に指先がもぐったところで、アベルが中でぐるりと指を回転させる。

 どうやら唾を肛門の内側に塗り込んでいるらしい。

「どうした? ブライト? 言いたいことがあるなら、言ってみろよ」

 からかうようにジンが声をかけると、お尻をアベルに預けたまま、震えながらブライトがつぶやいた。

「お、お尻の、穴、き、気持ち、いい…」

「そうかそうか」

 ジンが大喜びして手を叩く。

「君は本当に感度がいいんだね。とても皇子様とは思えない、まったくもって超一流の変態だよ。よし、アベル、もうそのあたりでよさそうだ。今度は僕がとどめを刺すから、ブライトの肛門の穴を全開にして、こっちに向けて」

 ジンの掲げた右手で、ビール瓶が光った。


 

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