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第127話

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 目の前に置かれたのは、万力だった。

 金属を削る時、動かないよう固定する、鋼鉄の締め具である。

 凶悪そのものの鉄製の”口”を開閉させるためのハンドルが、斜め後ろに突き出た軸の先に取りつけられている。

「ま、まさか…」

 僕は目を剥いた。

「そのまさかだよ」

 不気味に微笑むジン。

 吊り下げられた僕の前まで台車を動かすと、今度はロープの長さを調節して僕のペニスが万力の刃の間に来るようにした。

「勃たないなら、僕が二度と使えなくしてやるよ」

 ジンの右手がハンドルを回すと、僕のしなびたペニスを間にした鋼鉄の咢が、じわじわと閉まり始めた。

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