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第125話

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 気がつくと、そこは実験室か手術室のような部屋だった。

 窓がなく、壁を覆った書棚には革の背表紙の古びた書物が夥しく詰まっている。

 四方にさまざまなガラス器具を並べたテーブルがあり、中でも目を引くのは巨大な解剖台である。

 その傍らに、僕は両手首に手錠をかけられ、全裸で吊るされているのだった。

「目が覚めたようだね」

 声がして、背後からジンが姿を現した。

 勃起したペニスの亀頭部分を、黒い革製のベルトに挟んだだけという、奇妙に淫らな格好をしている。

「さあ、すぐに気持ちよくしてあげるよ。まず、君の精液を飲ませてもらいたい。そう、君があのブライトにやってあげたようにね」

 ピシッ!

 空気を着る音と同時に胸に鋭い痛みが走り、僕はギャッと悲鳴を上げた。

 ジンの右手に現れたのは黒い革の鞭。

 その鞭で、ジンはいきなり僕を打擲し始めたのだ。

「どうだ? いいか? 泣け! 叫べ!」

 バシッ!

 ビシッ!

「ああっ! いたい! や、やめて!」

 両手首を拘束され、ロープで天井から吊るされた僕は、躰をくねらすことしかできはしない。

 なぜって両足も、手首と同じく手錠とロープで床に打ちつけられた鉄の輪に縛りつけられているからだ。

 生白い皮膚に赤い蚯蚓腫れが走る。

「これでもか! これでもか!」

「あう! だめ! ぎゃあっ!」

 やがてジンの攻撃が股間に集中し始めて、僕はあまりの激痛にすすり泣き始めた。



 
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