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第94話

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 じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ。

 逆さ吊りにされたブライトの肛門を、アラクネの触手が出入りする。

 出たり入ったりを繰り返すうちに、触手の表面が濡れていく。

 ブライトの肛門内から、何か潤滑油のような体液が分泌されているらしい。

「ア、ア、ア、ア、アアーッ」

 肛門を触手に掘られるたびに、ブライトの喉から断続的に呻きが漏れる。

 更に分岐したうちの二本が乳首に吸いつくと、ブライトの肌にぞわぞわとさざ波のような波紋が広がった。

 ちゅう、ちゅう、ちゅう。

 先端に開いた口で、ふたつの乳首を同時に吸い立てるアラクネの触手。

「あう、あふう、ひい、ひいいーっ」

 ブライトの全身が壊れた人形のように震え、半開きの口から長い舌が飛び出して、狂おしく翻る。

 アラクネの指摘通り、なかでもいちばんの見ものは、ブライトの生殖器だった。

 つるつるに剃毛した陰部から逆さに垂れ下がっていた、男性アルファの肉色の細長い器官。

 ハート形の亀頭を下腹にくっつけて萎えしぼんでいたその肉の筒が、みるみるうちに鎌首をもたげ始めたのだ。

 羊の腸に挽き肉が詰め込まれて腸詰が出来上がるように、徐々に徐々に太くなり、長さを増すブライトのペニス。

 角度を上げた肉竿はやがて下腹を離れ、肥大した亀頭の先をアラクネに向けて奮え始める。

 切れ込みのような小さなその口には、早くも先走り汁の露が光っている。

「フフフ、いい眺めだこと」

 美男子アルファの痴態を見上げ、美魔女がにたりとほくそ笑む。

 200度近く開脚させられた両足の中央に開いた肛門に触手をぶち込まれ、逆さ吊りになったブライト。

 その乳首にも触手が取りつき、千切れんばかりに吸っている。

「さっきまでの勢いはどうしたんだい? なんだい、そのとろんとした目は? ひょっとしてきさま、ドがつくほどのマゾなのかい? その助平な躰を、このアラクネ様に、もっと滅茶苦茶にしてほしいのかい?」

 あ、ま、まずい・・・。

 僕は思わず下履きの前を両手で押さえた。

 アラクネのからかいの言葉に、ブライトより先に、僕の股間が反応し始めたのだ。 

 
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