落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
96 / 478

第92話

しおりを挟む
「え?」

 僕は凍りついた。

 僕の予想に反して、引き裂かれ、弾け飛んだのが、ブライトの四肢ではなく、着衣だったからだ。

 職種によって逆さ吊りにされたブライトから、四本の脚があっという間に衣服をはぎ取ったのである。

 満月に縁どられたブライトの全裸体に、僕は息を呑む。

 月光に輪郭をおぼろげに溶かしたその姿は、まるで天使・・・。

 なんという美しさ・・・。

 そして、あのエロさー。

「ほほう、顏だけじゃなく、躰もなかなかのものじゃないか」

 全裸で宙に吊り下がるブライトを眺めながら、アラクネが戦闘用メイクで縁どられた目を細めた。

「手足も長いし、腰も細い。細身ながらつくべきところにはちゃんと筋肉がついている。それに、何より尻の形がいい」

 触手が動き、ブライトの躰をゆっくり回転させる。

 アラクネが、ブライトの裸身を隅々まで鑑賞しているのだ。

「そうなると、問題は、アレの大きさだね。ぐふふふ、今勃たせてやるから、ちょっと待ってな」

 アラクネの淫靡な笑い声に呼応してー。

 両足首に絡みついた二本の触手が、左右にブライトの脚を引っ張り始めた。

 逆さになったまま180度足を開いたブライトは、あたかも首のない十字架だ。

 力なくうなだれたペニスは垂直に下を指し、丸い睾丸をまる出しにして裏側を見せ、臍のあたりまで垂れている。

「な、なにを、する…?」

 股倉をこじ開けられ、陰部を曝け出し、ブライトが赤面した。

 抵抗しようにも、いつのまにかその両腕は、蜘蛛のそれに似た棘だらけの脚で動きを封じられてしまっている。

「くっくっく、こうするんだよ」

 アラクネが哄笑とともに口を開けると、更にもう一本の触手がブライトめがけて伸び出した。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...