落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第80話

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 改めて命じられるまでもなかった。

 僕とて、そのつもりでいたのである。

 そろそろ一回、ブライトに出させてやろう。

 そう決心した、矢先のことだったのだ。

 まず、頬の内側の筋肉で、ブライトの男根を固定する。

 雁首の下のくぼみに舌を巻きつけ、口から抜けないように。

 そうしておいて、ブライトの股間に左手を差し入れ、垂れ下がった睾丸を手のひらに包み込む。

 そのままぎゅっと袋を引っ張ると、男根が急角度で上を向こうとし、僕の上顎に亀頭を擦りつけた。

 引っ張りながら、内部でふたつに分かれた袋を手のひら全体でモミモミ揉みしだくと、

「はうっ」

 ブライトがくぐもった声を上げ、僕の亀頭に冷たい唇を被せてきた。

「あんっ」

 思わず仔猫のように鳴いてしまう僕。

 逆さまに吊るされた僕の股間はブライトの顏の正面にあり、まさに彼のなすがままなのだ。

 チュパチュパ音を立ててブライトガ僕の亀頭を吸う。

 吸いながら、ブライトが包皮を前後に扱き、敏感極まりない亀頭の表面を包皮の内側で擦ってくる。

 そうしながら、僕を狂わせようとするかのように、尿道口に舌先を突き入れてきた。

 負けてはいられなかった。

 今度は僕が彼を逝かせる番なのだ。

 睾丸を揉みながら、同時に右手の人差し指を立て、真下からブライトの肛門に突き出した。

「だはっ」

 僕のペニスを口から吐き出し、矢で射られたかのように硬直する美青年。

「ブライトったら、濡れてる…」

 僕は肛門の括約筋の内縁を指の腹でぐるっと撫でまわしながら、掠れた声でつぶやいた。
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