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第56話
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僕を抱きしめるブライト。
抱き締められ、僕も抱き返す。
腰をゆっくりグラインドさせて、ブライトの股間の正面に開いた尿道口に、怒張ペニスをこじ入れていく。
これが、挿入…?
熱いブライトの肉体に亀頭を包み込まれるその独特の感覚に、しばし僕は陶然となる。
オメガとしてのこれまでの人生。
僕は挿入される側専門だった。
女性器代わりの肛門に、指や器具や性器をいろいろ突っ込まれ、その快感にすすり泣くのがオメガの定め。
そう教えられて、今まで暮らしてきた。
その僕が、今、きわめて不自然な形とはいえ、超美形の男性アルファに、おのがペニスを”挿入”しているー。
それは、世界が反転するような、めくるめく感覚だった。
「ブライト…しゅき…」
思わず知らず幼児語を口走り、ブライトの口を求めて唇を尖らせる僕。
そこに、長い首を曲げて、ブライトが覆い被さってきた。
唇と唇が触れ合った。
ブライトの唇は氷のように冷たく、死人のそれを思わせた。
その冷たさに、僕が怯んだその瞬間―。
ブライトの唇が僕の唇を割り、口移しで何か熱い塊を僕の口腔内にめり込ませてきた。
舌触りで、それがアーモンド形をしたつるすべの”何か”だとわかった。
まさか、これって?
僕は驚いて目をしばたたく。
このアーモンド形の物体は、ひょっとして、ブライトが噛み残して口に含んだままでいた、彼の精巣の片割れ?
ああ、精液と血の混じった味からして、まず間違いない…。
抱き締められ、僕も抱き返す。
腰をゆっくりグラインドさせて、ブライトの股間の正面に開いた尿道口に、怒張ペニスをこじ入れていく。
これが、挿入…?
熱いブライトの肉体に亀頭を包み込まれるその独特の感覚に、しばし僕は陶然となる。
オメガとしてのこれまでの人生。
僕は挿入される側専門だった。
女性器代わりの肛門に、指や器具や性器をいろいろ突っ込まれ、その快感にすすり泣くのがオメガの定め。
そう教えられて、今まで暮らしてきた。
その僕が、今、きわめて不自然な形とはいえ、超美形の男性アルファに、おのがペニスを”挿入”しているー。
それは、世界が反転するような、めくるめく感覚だった。
「ブライト…しゅき…」
思わず知らず幼児語を口走り、ブライトの口を求めて唇を尖らせる僕。
そこに、長い首を曲げて、ブライトが覆い被さってきた。
唇と唇が触れ合った。
ブライトの唇は氷のように冷たく、死人のそれを思わせた。
その冷たさに、僕が怯んだその瞬間―。
ブライトの唇が僕の唇を割り、口移しで何か熱い塊を僕の口腔内にめり込ませてきた。
舌触りで、それがアーモンド形をしたつるすべの”何か”だとわかった。
まさか、これって?
僕は驚いて目をしばたたく。
このアーモンド形の物体は、ひょっとして、ブライトが噛み残して口に含んだままでいた、彼の精巣の片割れ?
ああ、精液と血の混じった味からして、まず間違いない…。
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