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第43話
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事態は、僕の欲情を更に煽る方向に進んでいった。
問題は、ブライトにあった。
潰れたペニスと睾丸をつかまれ、逆さ吊りにされたブライトー。
その血で汚れた口から洩れるうめき声が、なんだか変なのである。
ハアハアハア・・・。
そう。
それは激痛に耐える呻きではなく、性交の際に洩れるエクスタシーの声に似ているのだ。
その証拠に、眼を半眼にして逆さに仰向いたブライトの貌には、なにやらうっとりとした表情が浮かんでいる。
まるで、恍惚、といってもよさそうな、快感に今にも蕩けそうな顔をしているのである。
「ん? 弟よ、このアルファ、なんか気持ちよさそうじゃねえか?」
ブライトの顏に浮かぶ淫蕩な表情に気づいたのか、ふいに豚男が言った。
「こいつで遊ぶのはもう飽きた、と言いたいところだったが、ちょいとおめえのやり口が生ぬるいんじゃね?」
「ああん? チンポを潰してやったのにかあ?」
熊男が、ブライトの貌が目の高さに来るまで、その裸体を吊り上げる。
「あ、ほんとだ」
ブライトの血にまみれてもなお美しいその顔に毛むくじゃらの鼻づらを近づけると、やがて呆れたように言った。
「こいつ、感じてやがる。ひょっとして、このアルファ、とんでもないマゾなのか?」
「だとしたら、やるしかねえな」
豚男の小さな眼が残忍に光った。
「いいから、殺せ。ドMのアルファなんぞ、ゴミでしかねえ」
問題は、ブライトにあった。
潰れたペニスと睾丸をつかまれ、逆さ吊りにされたブライトー。
その血で汚れた口から洩れるうめき声が、なんだか変なのである。
ハアハアハア・・・。
そう。
それは激痛に耐える呻きではなく、性交の際に洩れるエクスタシーの声に似ているのだ。
その証拠に、眼を半眼にして逆さに仰向いたブライトの貌には、なにやらうっとりとした表情が浮かんでいる。
まるで、恍惚、といってもよさそうな、快感に今にも蕩けそうな顔をしているのである。
「ん? 弟よ、このアルファ、なんか気持ちよさそうじゃねえか?」
ブライトの顏に浮かぶ淫蕩な表情に気づいたのか、ふいに豚男が言った。
「こいつで遊ぶのはもう飽きた、と言いたいところだったが、ちょいとおめえのやり口が生ぬるいんじゃね?」
「ああん? チンポを潰してやったのにかあ?」
熊男が、ブライトの貌が目の高さに来るまで、その裸体を吊り上げる。
「あ、ほんとだ」
ブライトの血にまみれてもなお美しいその顔に毛むくじゃらの鼻づらを近づけると、やがて呆れたように言った。
「こいつ、感じてやがる。ひょっとして、このアルファ、とんでもないマゾなのか?」
「だとしたら、やるしかねえな」
豚男の小さな眼が残忍に光った。
「いいから、殺せ。ドMのアルファなんぞ、ゴミでしかねえ」
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