落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
35 / 478

第33話

しおりを挟む
 後はもう、滅茶苦茶だった。

 僕の願望が、獣人たちに乗り移ったかのようにー。

「うう、もう、辛抱たまらん! ワイのを咥えやがれ!」

 犬みたいに四つん這いにしたブライトの口に、熊男がビール瓶顔負けの毛むくじゃらの男根を突っ込んだ。

「はぐ、はぐうう」

 無理やり口をこじ開けられ、大人のこぶしほどもある亀頭を頬張る美青年。

 その間にも、豚男は後ろから突き出たブライトのお尻の割れ目に己の勃起ペニスを情け容赦なくぶちこんでいる。

 パンパンパン!

 肉が肉を打つ小気味良い音が響き渡る。

「ウググググッ」
 
 開発された肛門をずんずん突かれ、熊男の性器を咥えたまま、ブライトが優雅な曲線を描く背中を反り返らせた。

 背骨の隆起を伝い、腰の窪みに溜まる汗。

 そこから形のいいお尻の狭間に続くラインが、なんとも悩ましい。

 その割れ目に、豚男の途方もなく長いペニスが、濡れ光りながら、出たり入ったりしているのだー。

「ブライト、どうしたの? 様子がおかしいよ!」

 居ても立ってもいられなくなり、ダメもとで、叫んでみた。

「両手が自由なのに、どうして抵抗しないの? それじゃあ、まるで、まるで・・・」

 僕の叫びがようやく耳に入ったのか、しんねりした眼で、ブライトが僕を見た。

 何か言いたげに口が動いたけど、結局それは言葉にならず、すっと視線を逸らされてしまった。

「まるで、何だい? オメガの小僧」

 ニタニタ嗤いながら、豚男が僕に声をかけてきた。

「な、なんでもない・・・」

 僕が口ごもると、大声で笑い出し、あまつさえ、僕があえて言葉にしなかったことを、言い放った。

「うそをつけ。本当はこう言いたかったんだろ? おまえが抵抗しない理由は、やられて感じちまってるからなんだろうって」 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

処理中です...