落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

ヤミイ

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第8話

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 グリグリグリ。

 ブライトが逞しい腰をグラインドさせる。

「ひい、ひいい、あひいいっ!」

 肛門の中をぐちゃぐちゃにかき回され、僕は若いイルカのようにのけぞった。

 その露わな喉をブライトが舐める。

 首筋から耳の穴まで舐め回され、僕はもう発射寸前だ。

 が、ブライトの様子も、変だった。

 さっきまで軽口を叩きながら僕を犯していたのに、だんだん無口になってきたのだ。

 しかも、肛門の中の、この圧力ー。

 明らかに、ブライトも、爆発寸前にまで高まっている。

 その認識は、僕に天にも昇るような悦びを与えてくれた。

 あの高貴なアルファの男性が、僕の中で逝きかけてるー。

 生まれて初めて、自分がオメガでよかったと思った。

 今は亡き僕の主人であり養父の、ケビンさんの言葉を思い出す。

 いつものようにヤギ小屋の藁束の陰で、裸に剥いた僕の性器を弄びながら、逝きかけている僕の耳元で、初老のベータはささやいたものだった。

 いいか、レム。自分に自信を持て。

 こんなふうにアルファを逝かせられるのは、オメガだけなんだー。

 でも、結局、アルファとの出会いなどないまま、何年かが過ぎ、そんな言葉もすっかり忘れていたのだけどー。

 ああ、素晴らしい。

 これが、僕ら、オメガの特権なのだとしたら…。

 肛門に力を入れ、ブライトのペニスを締めつけてやる。

 ブライトの美しい顏がかすかに歪み、眉間に縦皺が寄った。

「く、ま、まずい。このままでは、逝ってしまう」

 ブライトの手が僕の乳首を離れ、細っこい腰を左右からつかんできた。

「出して」

 その赤い目を覗き込むようにしながら、僕はささやいた。

「僕、もう、妊娠できる歳だから」
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