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第4話
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特にひどいのが、アルファの男性の右肩だ。
血にまみれた傷口に、ヨーグルトみたいな僕の精液が大量に付着して、白い湯気を上げているのである。
いきなりオメガに穢れた精液をかけられて、さすがに立腹したのか、男性の左手が、ベルトの短剣にかかった。
この世界では、オメガはいわば下等動物のようなもの。
特に親しくもない下等動物から突然青臭い体液をかけられたら、アルファでなくとも怒るというものだ。
が、とんでもなく予想外のことが起こったのは、次の瞬間だった。
「こ、これは…?」
アルファの切れ長の目が、大きく見開かれ、左手が短剣を鞘に差し戻す。
「ど、どう、なさいました?」
うわずったおかみさんの声に、
「傷が、治っていく…。暗闇の森で、魔狼に噛まれた傷なのだが、それが、跡形もなく…」
アルファが、自分でも信じられぬといった口調で、つぶやいた。
でも、僕はといえば、とても、それどころではなかった。
ヒート期の特徴は、いくら射精しても、かなりの間、ドライオーガズムが続くということだ。
僕の経験では、いったん始まると、ほぼ半日は、”触れなば射精”状態が持続してしまう。
「ああ、いい…」
クチュクチュクチュ…。
たまらず、精液だらけのペニスを、また扱き始めると、
「おい、オメガ、もう一度、射精できるか? なんなら。私が手伝ってやる」
舐めるような視線で僕の痴態を眺めながら、煽るような口調で、アルファの男性が言った。
血にまみれた傷口に、ヨーグルトみたいな僕の精液が大量に付着して、白い湯気を上げているのである。
いきなりオメガに穢れた精液をかけられて、さすがに立腹したのか、男性の左手が、ベルトの短剣にかかった。
この世界では、オメガはいわば下等動物のようなもの。
特に親しくもない下等動物から突然青臭い体液をかけられたら、アルファでなくとも怒るというものだ。
が、とんでもなく予想外のことが起こったのは、次の瞬間だった。
「こ、これは…?」
アルファの切れ長の目が、大きく見開かれ、左手が短剣を鞘に差し戻す。
「ど、どう、なさいました?」
うわずったおかみさんの声に、
「傷が、治っていく…。暗闇の森で、魔狼に噛まれた傷なのだが、それが、跡形もなく…」
アルファが、自分でも信じられぬといった口調で、つぶやいた。
でも、僕はといえば、とても、それどころではなかった。
ヒート期の特徴は、いくら射精しても、かなりの間、ドライオーガズムが続くということだ。
僕の経験では、いったん始まると、ほぼ半日は、”触れなば射精”状態が持続してしまう。
「ああ、いい…」
クチュクチュクチュ…。
たまらず、精液だらけのペニスを、また扱き始めると、
「おい、オメガ、もう一度、射精できるか? なんなら。私が手伝ってやる」
舐めるような視線で僕の痴態を眺めながら、煽るような口調で、アルファの男性が言った。
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