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第2話

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 アルファの声が、もういけなかった。

 あまりに淫靡で、耳から直接、性感帯に響いてきたのだ。

「く、くう…」

 僕は、股間の膨らみを両手で押さえて、後退った。

 息が荒くなり、額から汗がぽたぽた垂れるのが分かった。

「どうした? ずいぶん烈しく勃起しているようだが」

 嘲笑うような男の声。

 それが更に僕の羞恥心に火をつける。

「それにこの匂い…。オメガ特有の、性フェロモンだろう。やはり、そうか。オメガの少年よ、おまえは、発情期、いわゆるヒートに入りかけている。ならば、がまんすることはない。いつもすることを、私の目の前で、やって見せてみろ」

 かなりの深手を負っているというのに、目の前のアルファの美大夫は、余裕綽々だ。

 その赤い目に見つめられているうちに、僕はいつしか自分を制御できなくなっていた。

 野良着を脱ぎ捨て、上半身裸になる。

 カチコチに尖った乳首に、夕風が心地よい。

「あ、あああっ!」

 つづいて震える手でスパッツを引き下ろし、爆発寸前の肉バナナを解放する。

 ぶるんっ!

 膨れ上がった赤剥け亀頭を振り立て、唸りを上げて反り返る、オメガ特有の超ド級ペニス。

「すごいな…」

 血の色をしたアルファの瞳に、この時確かに、生臭い欲情の炎が灯ったようだった。


 

 

 

 
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