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ヤミイ

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「ムカデ人間? 何それ、気味が悪い。そんなの、知るわけないでしょ」
 塁が露骨に嫌そうに顔をしかめた。
 無理もない。
『ムカデ人間』というのは、数年前に流行った、グロ描写が売り物のB級ホラー映画である。
 健全な大人女子である、塁が見ているとは思えない。
「そうでしょうね」
 僕は苦笑した。
「確かに『ムカデ人間』は相当なクズ映画ではありますからね。マッドサイエンティストが、外科手術で、複数の人間の口と肛門を縫いつけて、人間ムカデをつくるって、そんなとんでもない話なのですから」
「口と肛門を縫いつける?」
 塁のしかめっ面が凍りつく。
「悪趣味にもほどがあるわ。そんなこと、よくもまあ、考えつくものね」
「まさしくその通りですよね。しかもそのアイデアを映画にしてしまうなんて。ある意味狂気の沙汰です。でも」
 そこで言葉を区切って、僕は塁を見つめた。
「この設定、四人プレイに使えそうじゃありませんか? って、ふふ、塁さん、貴女も今、そう思ったはず」
 そう。
 僕は見逃さなかったのだ。
『ムカデ人間』のあらすじを話した時、一瞬、塁の瞳の奥の奥に宿った、熾火のような輝きを。
「もちろん、外科的手術だなんて、そんなぶっそうなことはやりません。でも、百足のように四人がつながる体位というのは、実際問題として、”あり”だと思いませんか?」
「そうね…。白状すると、私もちらっと、それは考えた」
 塁の頬に赤みが差した。
 彼女はまだ、無意識のうちに、先生の胸に手を這わせ、勃起乳首を弄っている。
 ジュリに貫かれたままの先生は、ペニスと陰嚢のつけ根、それと肛門内に設置された電極板の作用で、今や失神寸前だ。
 そのくせ塁の愛撫で乳首を硬くして喘いでいるのだから、ドMもここまでくるともはや筋金入りだった。
 僕はと言えば、塁と会話を交わしながら、まだジュリの子宮と直腸を束ねて扱いている。
 ジュリは先生の肛門にうずめたペニスを勃起させたまま、すでに半ば気を失っているようだ。
「ですよね。別に、接合部は口と肛門でなくてもいいんです。むしろ、これはプライベートなプレイなのだから、映画と違い、制限がない。僕らにはそのために性器がある。しかも、このジュリさんには、ふたつもね」
「具体的には、どうするの?」
 塁が身を乗り出してきた。
「それを一緒に考えましょう。まずこのふたりを、ベッドに下ろしてね」
「わかったわ」
 僕と塁は協力し合い、先生とジュリを引き離すと、拘束を解いてベッドの上に並べて寝かせた。
 あちこちに電極板を取りつけたままの先生は、陰茎を天井に向けて屹立させ、白目を剥いてひくついている。
 恥丘の間から子宮を、お尻の間から直腸をはみ出させたジュリは、死んだように目を閉じ、ぴくりとも動きはしない。
 けれど、やはりその太腿の間からは、硬直した筋肉肉棒が惜しげもなく曝け出されている。
「さあ、どこから行きましょうか」
 僕はふたりの勃起した生殖器官を両手で握り、左右に動かしながら、己の器官をたまらずベッドに押しつけた。 

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