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「こ、これは・・・」
鼻先に突きつけられたピンク色の肉塊を目の当たりにして、ジュリがうめいた。
「そう。子宮ですよ」
手のひらからこぼれ落ちそうなその物体の感触にペニスを熱く勃起させながら、僕は答えた。
その逆三角形をした扁平な袋状の臓器は、まさしくジュリの子宮だった。
「子宮脱って症状があるってのは、どっかで聞いたことがあるけれど、まさか、このあたしが・・・」
ジュリは、開いた口が塞がらないといった表情だ。
ジュリの子宮は僕の左の手のひらの上で、かすかに湯気を上げている。
二本の輸卵管と上部が膣内に連結したままなので、完全に取り出すことは無理である。
でも、輸卵管も子宮本体も、ゴムのように弾性に富み、引っ張るとよく伸びるのだ。
「ここがいわゆるボルチオってやつですよね」
僕は、コンドームの先端みたいな子宮の入口を親指と人差し指でつまんでやった。
「くうっ」
とたんにジュリの顔が引き攣り、こめかみに青筋が浮き上がる。
「ここ、そんなに気持ちいいんですか?」
入口に人差し指をつっこみ、親指の腹との間でぬるぬるのへりを挟んでぐりぐりすると、
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ」
断続的にジュリが喘ぎ始めた。
ボルチオとは、子宮が膣内に顔を出している部位の呼称で、Gスポットやクリトリスより感じる性感帯だと言われている。
後者は一度エクスタシーに達すると次まで準備時間が必要なのだが、ボルチオへの刺激なら、女性は連続して何度でも絶頂に達することが可能になるのだという。
「かなり感じるみたいですね」
実験結果に満足すると、僕はおもむろに右手でジュリのペニスをつかんだ。
射精で一度萎んだジュリのペニスは、子宮脱の効果で今や立派に硬さを取り戻していた。
いや、むしろ、射精前より大きくなっている気がするほどだ。
左手で子宮を握り、右手で勃起ペニスを折り曲げる。
折り曲げたペニスの先を、徐々に子宮の入口へと近づけていく。
「な、何をするつもり?」
「ジュリが荒い息の間から訊いてきた。
「見りゃわかるでしょう? ジュリさん、あなたの子宮に、あなたのペニスを挿入するんですよ」
「ば、馬鹿な・・・」
信じられない、といったふうに、ジュリが目を見開いた。
「そ、そんなことして、もし、あたしが射精してしまったら・・・」
「さあ、どうなるんでしょうね」
僕はほくそ笑んだ。
興奮で手が震えた。
我ながら、いい考えだった。
ジュリの勃起ペニスを、体内から取り出したジュリの子宮に直接突っ込み、外から愛撫を加えてやる。
子宮は手で触るだけでこれほど官能的なのだ。
中に挿入されたペニスは、そのあまりの法悦に、ひとたまりもなく射精してしまうに違いない。
これぞまさに、驚天動地の人体実験と言い換えてもいい。
「自分の精液で妊娠する・・・。そんな芸当が可能なのは、ふふ、アンドロギュノスであるあなただけなんですよ」
「や、やめて・・・」
目と鼻の先で、左右から次第に近づくおのれの男性生殖器と子宮を凝視して、ジュリが茫然とつぶやいた。
「いやだよ・・・。あたし、自分の子供なんて、産みたくないよ・・・」
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鼻先に突きつけられたピンク色の肉塊を目の当たりにして、ジュリがうめいた。
「そう。子宮ですよ」
手のひらからこぼれ落ちそうなその物体の感触にペニスを熱く勃起させながら、僕は答えた。
その逆三角形をした扁平な袋状の臓器は、まさしくジュリの子宮だった。
「子宮脱って症状があるってのは、どっかで聞いたことがあるけれど、まさか、このあたしが・・・」
ジュリは、開いた口が塞がらないといった表情だ。
ジュリの子宮は僕の左の手のひらの上で、かすかに湯気を上げている。
二本の輸卵管と上部が膣内に連結したままなので、完全に取り出すことは無理である。
でも、輸卵管も子宮本体も、ゴムのように弾性に富み、引っ張るとよく伸びるのだ。
「ここがいわゆるボルチオってやつですよね」
僕は、コンドームの先端みたいな子宮の入口を親指と人差し指でつまんでやった。
「くうっ」
とたんにジュリの顔が引き攣り、こめかみに青筋が浮き上がる。
「ここ、そんなに気持ちいいんですか?」
入口に人差し指をつっこみ、親指の腹との間でぬるぬるのへりを挟んでぐりぐりすると、
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ」
断続的にジュリが喘ぎ始めた。
ボルチオとは、子宮が膣内に顔を出している部位の呼称で、Gスポットやクリトリスより感じる性感帯だと言われている。
後者は一度エクスタシーに達すると次まで準備時間が必要なのだが、ボルチオへの刺激なら、女性は連続して何度でも絶頂に達することが可能になるのだという。
「かなり感じるみたいですね」
実験結果に満足すると、僕はおもむろに右手でジュリのペニスをつかんだ。
射精で一度萎んだジュリのペニスは、子宮脱の効果で今や立派に硬さを取り戻していた。
いや、むしろ、射精前より大きくなっている気がするほどだ。
左手で子宮を握り、右手で勃起ペニスを折り曲げる。
折り曲げたペニスの先を、徐々に子宮の入口へと近づけていく。
「な、何をするつもり?」
「ジュリが荒い息の間から訊いてきた。
「見りゃわかるでしょう? ジュリさん、あなたの子宮に、あなたのペニスを挿入するんですよ」
「ば、馬鹿な・・・」
信じられない、といったふうに、ジュリが目を見開いた。
「そ、そんなことして、もし、あたしが射精してしまったら・・・」
「さあ、どうなるんでしょうね」
僕はほくそ笑んだ。
興奮で手が震えた。
我ながら、いい考えだった。
ジュリの勃起ペニスを、体内から取り出したジュリの子宮に直接突っ込み、外から愛撫を加えてやる。
子宮は手で触るだけでこれほど官能的なのだ。
中に挿入されたペニスは、そのあまりの法悦に、ひとたまりもなく射精してしまうに違いない。
これぞまさに、驚天動地の人体実験と言い換えてもいい。
「自分の精液で妊娠する・・・。そんな芸当が可能なのは、ふふ、アンドロギュノスであるあなただけなんですよ」
「や、やめて・・・」
目と鼻の先で、左右から次第に近づくおのれの男性生殖器と子宮を凝視して、ジュリが茫然とつぶやいた。
「いやだよ・・・。あたし、自分の子供なんて、産みたくないよ・・・」
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