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思った通り、引き出しの中は性具の宝庫だった。
迷うことなく、僕はその中から二種類のグッズを選び出した。
ひとつはお馴染みのアナルバイブである。
ふたつの穴を交互に責めるには、体力的にも厳しいものがある。
だから、アナルのほうは、バイブに任せようというわけだ。
僕が選んだアナルバイブは、細身で長く、全体が緩やかに湾曲している。
先端は丸味を帯び、ちょうど直腸壁にぴったりはまり込む形になっている。
更につけ根の部分からは靴ベラのような突起が水平に飛び出ていて、バイブ全体がアナルに埋まると、その部分が会陰部に貼りつき、外からも前立腺を刺激する仕組みになっているのだ。
両性具有者の躰の構造は、もう想像するしかない。
けれど、これほど立派な男根を装備している以上、ジュリはそれを勃起させる前立腺も備えているはずだった。
ついでにいえば、ちゃんと愛液まで分泌するヴァギナを持っているところからして、ジュリにはきっと子宮もあるに違いない。
前立腺と子宮ー。
背徳的な妄想を喚起する組み合わせだった。
僕はその思いつきを心にとどめておくことにした。
行きつくところは、それだ。
そこを突けば、ジュリは完全に僕の足元にひれ伏すことになるだろうー。
もう一組の性具は、乳首吸引機である。
僕が取りつけられたものより大きな、明らかに女性の乳房を象ったものだ。
乳房を愛撫する、おわん型の透明な吸盤。
その中に仕込まれた、乳首に嵌める円筒。
円筒の内部には回転する刷毛がしこまれており、乳首を真空吸引すると同時に、刷毛で乳頭を刺激できるようになっている。
喘ぎ声に、思わず振り向いた。
画面の中で、先生が、人間杭打機と化していた。
背中側に手足を折り畳まれて、小包みたいな恰好になった先生を、助清がぶらさげたロープで上下する。
筋肉質の裸身を反り返らせた先生が、その度に真下で股を広げている佐平の肛門に、突き出た怒張恥棒を突き刺しているのだ。
佐平は顔を真っ赤にして先生の肉棒を受け容れている。
肛門の括約筋で先生をしっかり咥え込んでは、潰さんばかりに亀頭の首のあたりを締めつける。
めり込む時と抜ける時に先生は歓喜の声を発し、ビンビンに勃たせた乳首を震わせ、よだれを飛ばす。
その腹立たしい光景に、手が震えた。
嫉妬で胸を掻き毟りたくなった。
このいら立ちをすべてジュリに向けてやる。
僕は二種類の性具を手に、再びベッドに登った。
ジュリは相変わらず美脚を水平に広げ、股間を晒したまま、宙吊りになっている。
さっき射精したばかりだというのに、何を期待しているのか、男根を斜め45度で硬くそそり立たせている。
「それを、あたしに?」
睨んでくるジュリを無視して、まず、はち切れそうなほど丸い、マスクメロンそっくりのふたつの乳房に、吸盤型の吸引器を取りつける。
「な、なによ、こんなもの」
次に、強がるジュリの会陰部を下からのぞき、アナルの位置を確かめる。
僕がさんざん突きまくったせいで、ジュリのアナルはヴァギナ並みに赤く腫れている。
そこに黒光りするアナルバイブをぶすぶすと突っ込んでいく。
「く」
その瞬間、ジュリがのけぞり、固まった。
「ああ…・」
切なげに、ひと声、喘ぐ。
「何ヨガってるんですか」
僕は鼻で嗤ってやった。
「こんなの序の口ですよ。まだスイッチも入れていないのに」
迷うことなく、僕はその中から二種類のグッズを選び出した。
ひとつはお馴染みのアナルバイブである。
ふたつの穴を交互に責めるには、体力的にも厳しいものがある。
だから、アナルのほうは、バイブに任せようというわけだ。
僕が選んだアナルバイブは、細身で長く、全体が緩やかに湾曲している。
先端は丸味を帯び、ちょうど直腸壁にぴったりはまり込む形になっている。
更につけ根の部分からは靴ベラのような突起が水平に飛び出ていて、バイブ全体がアナルに埋まると、その部分が会陰部に貼りつき、外からも前立腺を刺激する仕組みになっているのだ。
両性具有者の躰の構造は、もう想像するしかない。
けれど、これほど立派な男根を装備している以上、ジュリはそれを勃起させる前立腺も備えているはずだった。
ついでにいえば、ちゃんと愛液まで分泌するヴァギナを持っているところからして、ジュリにはきっと子宮もあるに違いない。
前立腺と子宮ー。
背徳的な妄想を喚起する組み合わせだった。
僕はその思いつきを心にとどめておくことにした。
行きつくところは、それだ。
そこを突けば、ジュリは完全に僕の足元にひれ伏すことになるだろうー。
もう一組の性具は、乳首吸引機である。
僕が取りつけられたものより大きな、明らかに女性の乳房を象ったものだ。
乳房を愛撫する、おわん型の透明な吸盤。
その中に仕込まれた、乳首に嵌める円筒。
円筒の内部には回転する刷毛がしこまれており、乳首を真空吸引すると同時に、刷毛で乳頭を刺激できるようになっている。
喘ぎ声に、思わず振り向いた。
画面の中で、先生が、人間杭打機と化していた。
背中側に手足を折り畳まれて、小包みたいな恰好になった先生を、助清がぶらさげたロープで上下する。
筋肉質の裸身を反り返らせた先生が、その度に真下で股を広げている佐平の肛門に、突き出た怒張恥棒を突き刺しているのだ。
佐平は顔を真っ赤にして先生の肉棒を受け容れている。
肛門の括約筋で先生をしっかり咥え込んでは、潰さんばかりに亀頭の首のあたりを締めつける。
めり込む時と抜ける時に先生は歓喜の声を発し、ビンビンに勃たせた乳首を震わせ、よだれを飛ばす。
その腹立たしい光景に、手が震えた。
嫉妬で胸を掻き毟りたくなった。
このいら立ちをすべてジュリに向けてやる。
僕は二種類の性具を手に、再びベッドに登った。
ジュリは相変わらず美脚を水平に広げ、股間を晒したまま、宙吊りになっている。
さっき射精したばかりだというのに、何を期待しているのか、男根を斜め45度で硬くそそり立たせている。
「それを、あたしに?」
睨んでくるジュリを無視して、まず、はち切れそうなほど丸い、マスクメロンそっくりのふたつの乳房に、吸盤型の吸引器を取りつける。
「な、なによ、こんなもの」
次に、強がるジュリの会陰部を下からのぞき、アナルの位置を確かめる。
僕がさんざん突きまくったせいで、ジュリのアナルはヴァギナ並みに赤く腫れている。
そこに黒光りするアナルバイブをぶすぶすと突っ込んでいく。
「く」
その瞬間、ジュリがのけぞり、固まった。
「ああ…・」
切なげに、ひと声、喘ぐ。
「何ヨガってるんですか」
僕は鼻で嗤ってやった。
「こんなの序の口ですよ。まだスイッチも入れていないのに」
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