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ヤミイ

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 サディストのジュリらしい攻め方だった。
 言葉でも僕を追い詰めようというのだ。
 こうなったら、言うしかない。
 言って、早くその通りのことをしてもらうのだ。
 それに、卑猥な言葉を口にすればするほど、僕は欲情する。
 オナニーの時もそうだ。
 僕は小声で自分のしてほしいことや性器の名称を叫びながら、アレをこするのが好きなのだ。
 勃起した恥ずかしい部分を狂ったように扱きながら、家族に聞こえないよう、いやらしい言葉を叫ぶ。
 乳首を千切れんばかりに抓り上げながら、凌辱者の側に立って悶える自分に淫語を浴びせかける。
 そうすると、エクスタシーはいっそう高まり、股間から生えた肉塔の海綿体の鎧はますます硬くなるのである。
「お、お願い、です・・・」
 僕は口の中でねちゃっと唾液の糸を引きながら、言葉を紡ぎ始める。
 ジュリの人差し指が、肛門に触れるか触れないか、ギリギリの所で止まっているのが気配でわかる。
「いやらしい、変態性欲の・・・」
 その単語を口にしただけで、僕は名状し難い疼きを覚えてしまう。
 変態、性欲。
 ああ、なんて僕にふさわしい言葉なんだろう。
「この変態すぎる、性欲の強い、男子中学生の・・・敏感過ぎる、熱いお尻の穴に・・・」
 先生と関係を持ってから、ずっとそうだった。
 学校でも僕は、のべつまくなしに性行為のことを考えるようになっていた。
 乳首弄りで前後不覚にされた後、炬燵の上に全裸で乗せられ、突き出た勃起ペニスを触られたあの時からー。
 次に先生が来たら、何をしてもらおうか。
 今度はこっちから全裸になって、先生を誘ってみたら、どうなるだろう・・・。
 そんなふうに最初に開発されたのは、僕のマゾの部分だった。
 ここへ来るまで、どちらかというと僕はネコであり、今のようにされる側の立場に回らされると、すぐにそのスイッチが入ってしまうのだ。
 だからあの頃も、授業中、先生に蹂躙される恥辱にまみれた自分の姿を妄想しながら、僕はズボンのポケット越しに勃起ペニスを弄り、よく射精寸前まで昇りつめたものだった・・・。
 喘ぎながら、僕は続けた。
「肛門汁で濡れて、ボクのピクピクするお尻の穴に・・・」
 ああ、肛門。
 僕の、菊の形の赤い穴。
 あの肛門への挿入に慣れたのは、はたしていつからだったろう。
 この合宿が始まってからか、それともその前に一度は犯されていたのだろうか。
 どの道、”破瓜”の痛みは今となってはほとんど覚えていない。
 今はただ入れられれば気持ちいいだけだ。
 さまざまな手法で、先生に勃起中枢である前立腺を”開発”されたからかもしれなかった。
「奥まで、指を突っ込んで、中をクチュクチュと・・・」
 口にしているだけで、ジュリに握られ、折り曲げられたペニスの先が濡れてくる。
 脳が性交と勘違いして、多量の先走り汁、カウパー腺液で過敏な部位を守ろうとしているのだ。
「中をぐちゅぐちゅ、どうしてほしいの?」
 淫猥極まるささやき声に続き、ジュリの人差し指が、僕の肛門の円周に沿ってゆっくり動き始めた。
 もう、我慢できなかった。
 僕はのけぞり、叫んでいた。
「めちゃくちゃにしてっ! か、かき混ぜてっ!」
 僕は両肘を床に突き、自由になった手で、貧相な胸板で痛いほどしこっているふたつの黒レーズンをきつく抓んでいた。
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