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「ここを、これで、こうされるの、好きか」
壁の向こうでだみ声が言った。
同時に肉と肉の当たるパンパンという音。
「す、好き・・・」
先生が甘ったるい鼻声で喘いだ。
耳にこびりつくその喘ぎ声を聞いていると、脳裏に先生のアクメ顔がフラッシュバックした。
彫りの深い端正なマスクが、快楽で蕩けるように歪んでいる。
嫉妬で、目の前が血のように赤くなるのがわかった。
ひどい。
信じられない。
先生が、僕以外の人間に、好き、だなんて・・・。
相手が肉親のジュリなら、まだわかる。
でも、今先生を責め立てているのは、助清か佐平のどちらかなのだ。
ふたりは、先生たち兄弟にとっては、肉奴隷のような存在であるはずだ。
なのに、軽々しく「好き」と口走るなんて・・・。
気持ちよければ、誰でもいいのだろうか。
それじゃ、まるでただの男娼じゃないか。
ホストより、始末が悪い。
けど、違う。
僕は心の中で首を振る。
そんなはずない。
僕のペニスでなくては、先生は十分満足できるはずがない。
僕が刺して、貫いて、舐めて、噛んであげなくては、先生は心の底からイケはしないのだー。
ああ、けれど、駄目だ、こんなのは。
僕は自分を戒めた。
いつの間にか右手が股間のペニスを握り、おもむろに扱きにかかっている。
包皮が前後するたびに、赤紫色に充血した亀頭が、まるでモグラ叩きのモグラみたいに、その間から濡れた赤ら顔を出したり引っ込めたりする。
亀頭の先端のスリットからは、早くも透明な汁ーカウパー腺液がにじみ出ているのだ。
このまま扱きに扱いて快感を得、射精するのは簡単だった。
だが、それではあまりに即物的すぎる。
隣の部屋では、愛する先生があのふたりのマッチョに犯されているのだ。
耳を澄ますと喘ぎ声どころか、肉のぶつかり合う音や、ねちょねちょという粘液の音まで聞こえてくるほどなのに、この背徳的で貴重な快楽を、味気ない手淫で終わらせてしまうなんて・・・。
こうなったら、やるしかなかった。
僕は後ろ髪引かれる思いで壁を離れ、化粧ダンスの前に戻った。
引き出しを開け、目をつけていた一番エロチックな、銀色のTフロントのショーツを取り出して穿いてみた。
案の定、ショーツの前は紐状になっていて、辛うじて勃起ペニスの裏筋を隠しただけだった。
指をつっこみ、硬く育った筋肉棒を抓み出す。
ぶるんと大きく震えて、仮性包茎の筋肉バナナが斜め60度の角度でそそり立つ。
その出っ張ったエラの内側の部分を細紐で縛り、手頃な長さで切って、もう一方の端をドアノブに結び付けた。
これで、僕はドアノブと細紐で繋がれた。
僕とドアノブを繋いだ長い細紐は、少したるんで部屋を斜めに横切っている。
ベッドに近づくにつれ、次第に紐がぴんと張りつめ、徐々に僕のペニスを引っ張っていく。
頃合いを見て紐をまたいでに四つん這いになると、細紐に引かれてペニスがメトロノームの針のように180度半回転し、真後ろに強くねじられた。
緩みなく張りつめている紐が簡単に抜けないのは、輪が雁首のエラに固く絡みついているせいだった。
鏡でその様子を確かめながら、犬みたいに更にベッドに向かって少しずつ前進する。
ベッドにたどり着く頃には、僕は尻の割れ目から後ろ向きに勃起ペニスを突き出す格好になっていた。
不自然な角度でペニスを引っ張られるのは、あたかも後ろから巨人にペニスをきつく握られているようで、その倒錯的な快感に脳が痺れそうになる。
そう、これこそ、先生が助清たちにされていた凌辱体位の再現だ。
耳をぴたりと壁につけ、股間から真っすぐ後ろに両手を伸ばし、肉竿に二の腕の柔らかな内側を添え、紐で括られ膨張した亀頭を手のひらですっぽり包みこむ。
そうしておいてオイルをたっぷり手にまぶし、まずは包皮の上から徐々に子亀の頭を丁寧に濡らしていく。
人差し指にオイルを取り、チューリップ状の入口から中に直接塗り込むと、オイルが媚薬成分配合だったのか、火照った亀頭がより一層熱くなり、期せずして我慢汁がまたチュプチュプと滲んできた。
壁の向こうでだみ声が言った。
同時に肉と肉の当たるパンパンという音。
「す、好き・・・」
先生が甘ったるい鼻声で喘いだ。
耳にこびりつくその喘ぎ声を聞いていると、脳裏に先生のアクメ顔がフラッシュバックした。
彫りの深い端正なマスクが、快楽で蕩けるように歪んでいる。
嫉妬で、目の前が血のように赤くなるのがわかった。
ひどい。
信じられない。
先生が、僕以外の人間に、好き、だなんて・・・。
相手が肉親のジュリなら、まだわかる。
でも、今先生を責め立てているのは、助清か佐平のどちらかなのだ。
ふたりは、先生たち兄弟にとっては、肉奴隷のような存在であるはずだ。
なのに、軽々しく「好き」と口走るなんて・・・。
気持ちよければ、誰でもいいのだろうか。
それじゃ、まるでただの男娼じゃないか。
ホストより、始末が悪い。
けど、違う。
僕は心の中で首を振る。
そんなはずない。
僕のペニスでなくては、先生は十分満足できるはずがない。
僕が刺して、貫いて、舐めて、噛んであげなくては、先生は心の底からイケはしないのだー。
ああ、けれど、駄目だ、こんなのは。
僕は自分を戒めた。
いつの間にか右手が股間のペニスを握り、おもむろに扱きにかかっている。
包皮が前後するたびに、赤紫色に充血した亀頭が、まるでモグラ叩きのモグラみたいに、その間から濡れた赤ら顔を出したり引っ込めたりする。
亀頭の先端のスリットからは、早くも透明な汁ーカウパー腺液がにじみ出ているのだ。
このまま扱きに扱いて快感を得、射精するのは簡単だった。
だが、それではあまりに即物的すぎる。
隣の部屋では、愛する先生があのふたりのマッチョに犯されているのだ。
耳を澄ますと喘ぎ声どころか、肉のぶつかり合う音や、ねちょねちょという粘液の音まで聞こえてくるほどなのに、この背徳的で貴重な快楽を、味気ない手淫で終わらせてしまうなんて・・・。
こうなったら、やるしかなかった。
僕は後ろ髪引かれる思いで壁を離れ、化粧ダンスの前に戻った。
引き出しを開け、目をつけていた一番エロチックな、銀色のTフロントのショーツを取り出して穿いてみた。
案の定、ショーツの前は紐状になっていて、辛うじて勃起ペニスの裏筋を隠しただけだった。
指をつっこみ、硬く育った筋肉棒を抓み出す。
ぶるんと大きく震えて、仮性包茎の筋肉バナナが斜め60度の角度でそそり立つ。
その出っ張ったエラの内側の部分を細紐で縛り、手頃な長さで切って、もう一方の端をドアノブに結び付けた。
これで、僕はドアノブと細紐で繋がれた。
僕とドアノブを繋いだ長い細紐は、少したるんで部屋を斜めに横切っている。
ベッドに近づくにつれ、次第に紐がぴんと張りつめ、徐々に僕のペニスを引っ張っていく。
頃合いを見て紐をまたいでに四つん這いになると、細紐に引かれてペニスがメトロノームの針のように180度半回転し、真後ろに強くねじられた。
緩みなく張りつめている紐が簡単に抜けないのは、輪が雁首のエラに固く絡みついているせいだった。
鏡でその様子を確かめながら、犬みたいに更にベッドに向かって少しずつ前進する。
ベッドにたどり着く頃には、僕は尻の割れ目から後ろ向きに勃起ペニスを突き出す格好になっていた。
不自然な角度でペニスを引っ張られるのは、あたかも後ろから巨人にペニスをきつく握られているようで、その倒錯的な快感に脳が痺れそうになる。
そう、これこそ、先生が助清たちにされていた凌辱体位の再現だ。
耳をぴたりと壁につけ、股間から真っすぐ後ろに両手を伸ばし、肉竿に二の腕の柔らかな内側を添え、紐で括られ膨張した亀頭を手のひらですっぽり包みこむ。
そうしておいてオイルをたっぷり手にまぶし、まずは包皮の上から徐々に子亀の頭を丁寧に濡らしていく。
人差し指にオイルを取り、チューリップ状の入口から中に直接塗り込むと、オイルが媚薬成分配合だったのか、火照った亀頭がより一層熱くなり、期せずして我慢汁がまたチュプチュプと滲んできた。
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