Ｒ指定

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「待て。これも装着してやろう」
　先生が言って、後ろの棚から奇妙な器具を取り出した。
　ふたつ一組の吸盤みたいな物体である。
　ひと目で用途が分かった。
　あれは…。
「乳首ローターね」
　ジュリがにやりと口の端を吊り上げた。
「それはいい考えかも」
　乳首ローターは、吸盤の中心に短いシリコンの芯が飛び出ており、それで乳首を刺激する仕組みだ。
　筒状の部分は中が空洞になっていて、乳首全体を挟みこむと同時に中心から突き出たブラシで乳頭を愛撫する。
　名前の通り、ブラシだけでなく筒自体も振動するので、隈なく乳首を弄り回すことができるというわけだ。
　それにしても、このバーカウンターの中には、ありとあらゆる性具がしまってあるらしい。
　先生が僕の平らな胸に、吸盤をふたつ、貼りつける。
　吸盤は透明なので、目視でブラシと乳頭の位置を調整できるようだ。
　ただでさえ勃起した両の乳首の先に、ひやりとした感触を覚えて、僕はびくんと胸を反らした。
「よし、同時にスイッチオンといこう」
「おもしろそうね。わくわくするわ」
　ジュリが僕にも見えるように、これ見よがしに尿道バイブのリモコンを掲げてみせる。
「では、行くぞ。３、２、１、ゼロ！」
　カウントダウンとともに、先生が手元のスイッチを押した。
　ほとんど同時に、ジュリの手の中でカチッという音が響く。
　そのとたんー。
「うわあああああああっ！」
　想定をはるかに超える快感の波に襲われ、僕は全身の筋肉と腱を硬直させて、ピキンとまっすぐに伸び切った。

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