R指定

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
446 / 711

438

しおりを挟む
 尿道が粘液でいっぱいだからだろう。
 チューブの出入りはスムーズだった。
 ぐしゅぐしゅ弄り回していると、
「あう、行く、いっちゃう」
 僕のペニスから手を放し、大きくのけぞって先生がひくついた。
 ドクンドクンドクン。
 僕の握った手の中であの脈動が始まって、透明チューブの中に白濁液が満ちてくる。
 ずずっと啜ると、口の中に例の青臭い匂いが広がった。
「ふたり同時というのは、難しそうですね」
 僕らの様子を見守っていた柚葉が、ため息混じりに言った。
「どうしても、イク時になると、手の動きがおろそかになってしまいます」
 彼女の言う通りだった。
 さっき僕が逝きそうになった時は僕の手の動きが悪くなり、今、先生が逝く時は、僕のペニスは解放されてしまったのだ。
「こうなったら、方法はひとつしかないですね」
 意を決したように、強い語調で続ける柚葉。
「方法って?」
 うすうすわかっていたが、彼女自身の口から言わせてみることにした。
「私がふたりの勃起おチンポをしごくのです。もちろん、カテーテルを挿入したまま。そうすれば、おふたりは、快楽に浸ることと、お互いのエキスを飲むことに集中できるようになるはずです」
「いいね、それ」
 僕はうなずいた。
「僕も君に賛成だけど、できればこうしてほしい。僕と先生の性器を密着させた状態で、二本いっぺんにしごいてほしいんだ」
「兜合わせですね」
 熱いまなざしで僕を見て、柚葉がうなずいた。
「よく知ってますね。その淫語」
 僕は少しばかり驚いた。
 兜合わせなんて言葉が、女性向けのBL漫画や小説に出てくるものだろうか。
「勉強したんです。ネットの同性愛サイトで。ドキドキするような動画が色々上がっていて…。それをまさか、こんなふうに、ライブで見られるなんて」
「じゃあ、やり方はわかりますね」
「はい。任せてください」
「では、お願いします」

 数分後、僕と先生は机の上でM字開脚になり、お互い向かい合っていた。
 立てた肉棒同士が一番前にくる、恥辱まみれの姿勢である。
 互いの亀頭から伸びたカテーテルは、むろん、口に咥えたままである。
 横に立った柚葉が、僕らの垂直ソーセージを両手で握り、硬さを確かめるようにひねりながら、興奮でかすれた口調で言った。
「おふたりとも、もう少し前へ。おチンポの、裏筋同士がくっつくように」 

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

短編集

田原摩耶
BL
地雷ない人向け

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

処理中です...