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「そちらに移って、いいですか?」
美崎柚葉と名乗る女性が、訊いてきた。
厚手の白いセーターを着た、化粧っ気のない、地味な感じの女性である。
ゆうべ地下街で出会った女子大生グループとは一線を画す、生真面目な雰囲気を全身から醸し出している。
「私、あなたたちふたりに、興味が、あるんです」
僕はうなずいた。
「僕らを非難するつもりはないのですね」
彼女の表情に、好奇心の生き生きとした輝きを認めたからだった。
柚葉はブースを回り込んでくると、僕の隣にお尻を割り込ませてきた。
地味な色合いのくるぶしまである長いスカートを穿いていて、色気のかけらもない。
髪の毛も、無造作にまとめたポニーテールを紺のリボンで結んでいるだけだ。
「彼、医学部ですよね? 私は看護学部なので、満更知らない仲というわけではないのです。といっても、学部等が近いから、食堂でたまに顔を合わせる程度ですけどね。お互い、名まえも知らないし」
柚葉は目の前に横たわる先生の躰の一部に、食い入るような熱い視線を注いでいる。
「ひょっとして、先生のこと、遠くから見て、あこがれてたとか?」
僕が軽口をたたくと、柚葉は否定することなく、あどけなく微笑んだ。
「そうですね。それはあったかもしれません。とにかく、顔も美形でスタイルもいい方ですので、前々から鑑賞させていただいておりました。それがこんな思わぬところで、ヌードを拝ませていただけるなんて・・・」
柚葉が熱心に見つめているのは、先に精液のしずくをつけた先生の勃起肉棒である。
「この人は、元はと言えば、僕の家庭教師の先生なんです。でも、勉強より、お互い、セックスのほうの相性がよくって・・・」
「だからこうして、ところかまわず、乳繰り合っていると? さっきの抱擁も、たっぷり堪能させていただきなしたよ。すごくドキドキしちゃいました」
楽しそうに柚葉が言う。
まるで好きなアニメの話に興じている少女みたいな表情だ。
乳繰り合うというのはまた古風な表現だったけど、なんとなく漢字を思い浮かべると、僕と先生の状況にぴったりな気がした。
「あなたが協力してくれるなら、手伝わせてあげますよ」
先生の乳首をつまんだり弾いたりしながら、僕は言った。
「え? 本当ですか? それで、私は何を?」
僕の提案に、一も二もなく、瞳を輝かせる柚葉。
「ここは大学の敷地の一部なんですよね? それに、あなたが看護学部の学生なら、ますます都合がいい。条件というのは、こうです。今から僕が言うあるモノを、構内から取ってきてほしいんです」
美崎柚葉と名乗る女性が、訊いてきた。
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「私、あなたたちふたりに、興味が、あるんです」
僕はうなずいた。
「僕らを非難するつもりはないのですね」
彼女の表情に、好奇心の生き生きとした輝きを認めたからだった。
柚葉はブースを回り込んでくると、僕の隣にお尻を割り込ませてきた。
地味な色合いのくるぶしまである長いスカートを穿いていて、色気のかけらもない。
髪の毛も、無造作にまとめたポニーテールを紺のリボンで結んでいるだけだ。
「彼、医学部ですよね? 私は看護学部なので、満更知らない仲というわけではないのです。といっても、学部等が近いから、食堂でたまに顔を合わせる程度ですけどね。お互い、名まえも知らないし」
柚葉は目の前に横たわる先生の躰の一部に、食い入るような熱い視線を注いでいる。
「ひょっとして、先生のこと、遠くから見て、あこがれてたとか?」
僕が軽口をたたくと、柚葉は否定することなく、あどけなく微笑んだ。
「そうですね。それはあったかもしれません。とにかく、顔も美形でスタイルもいい方ですので、前々から鑑賞させていただいておりました。それがこんな思わぬところで、ヌードを拝ませていただけるなんて・・・」
柚葉が熱心に見つめているのは、先に精液のしずくをつけた先生の勃起肉棒である。
「この人は、元はと言えば、僕の家庭教師の先生なんです。でも、勉強より、お互い、セックスのほうの相性がよくって・・・」
「だからこうして、ところかまわず、乳繰り合っていると? さっきの抱擁も、たっぷり堪能させていただきなしたよ。すごくドキドキしちゃいました」
楽しそうに柚葉が言う。
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