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ヤミイ

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 勃起陰茎は、手を放すとすぐに元の位置、つまり先生の下腹に平行な角度に戻ってしまう。
 できれば誰かのサポートが欲しかった。
 両手で先生の躰を弄り回しながら先生の陰茎の変化を心ゆくまで観察したい。
 それが僕の本音のところだからだ。
 仕方なく、左手で乳首を弄る時は右手で、右手で太腿や陰嚢を愛撫する時は左手で、肉筒を支えることにする。
 無理やり正面を向けた亀頭は、大きさは赤ん坊の握りこぶしぐらい。
 形は少し扁平なハート形をしている。
 先はふたつに割れていて、そこだけ少し皺が寄り、縦にスリットが入っている。
 そこがいわゆる鈴口で、その筋肉のスリットを左右に開くと中に尿道口が見える。
 僕は舌先を尖らせると、まず、亀頭全体をチロチロ舐め回してみた。
「くは。はう。くうん」
 空気の漏れるような音を発して、先生が痙攣する。
 いい味だった。
 精液の苦みとカウパー腺液の甘みが程よくブレンドされ、舌の表面に広がった。
 鰹出汁の臭いと栗の花の匂いが混ざったような独特の臭気が、つんと鼻をつく。
 心なしかアンモニアの匂いも強くなってきているようだ。
 そろそろ膀胱の中もいっぱいになりつつあるのだろう。
 そう考えると、興奮で裸の股間の陰茎がビクンとカマ首をもたげてきた。
 ここで先生にお漏らしさせてやるというのも、趣向としては悪くない。
 鈴口にエキスが溜ってきていた。
 舌先を尖らせて、それをすくい取り、ぺろりと舐める。
 と、その時だった。
 だしぬけに、声をかけられたのは。
「あの・・・それって、おいしいんですか?」
 びっくりして顔を上げると、隣のブースの衝立の上から、女性がこっちを覗き込んでいた。
 その顔には心当たりがあった。
 さっき、書架で僕が先生を弄んでいるのを、列の入口から見ていた女の人である。
「あなたは?」
 勃起男根を握ったまま、僕は訊いた。
「私は美崎柚葉。その人と同じ大学の者なのですが・・・。学部は違うけど、出身高校が同じで」
 女性の自己紹介に、僕は納得した。
 やはりこの人、先生の知り合いだったのだ。
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