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ヤミイ

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 あってはならない快感ー。
 この世にそんなものが存在するとしたら、その時僕が感じた感覚がまさにそれだったのだろう。
 実際、あり得ない事態だった。
 僕はジュリによって、臓器の一部を鷲掴みにされているようなものなのだ。
 男だけにあるという、前立腺という臓器を、薄い直腸壁一枚隔ててー。
「出りゅっ! でりゅでりゅ出ちゃうぅぅっ!」
 壁に突き出した腰を押しつけ、僕は熱病患者のごとく痙攣する。
 壁に押しつけられた勃起ペニスは不自然に左に折れ曲がり、根元まで突き刺さった尿瓶の中で膨張する。
「死ね。早く死ね」
 ジュリがクルミを揉み潰すように僕の陰嚢を握りしめる。
 袋の中でアーモンド形の精巣同士がこすれ合い、ぎしぎし悲鳴を上げている。
 直腸の奥ではもう一方のジュリの手に握られた前立腺が、警告のパルスを”大音量”で発信している。
「はぐうっ! くはあっ! ひいっ! あああああああんっ!」
 壁にへばりつき、のたうち、悶える僕。
 尿瓶に勃起した性器を突っ込んだ華奢な少年が、美女に肛門に手首まで右手を突っ込まれ、左手でお尻の間から後ろに引き出された陰嚢を今にも握りつぶされそうになっているー。
 少年の顔は恍惚にだらしなく弛緩し、乳首は黒豆みたいに勃起して、平らな腹は狂ったように波打っている。
 そして肛門から流れ出す透明な汁が、美女の手首をぐっしょり濡らしてしまっている・・・。
 ぐちゅぐちゅぐちゅ。
 いやらしい音が、部屋の中に反響し、そんな卑猥極まりない情景が脳裏にフラッシュバックした。
 この姿、先生に、見てもらいたい。
 痛切に、そう思った。


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