Ｒ指定

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　男性の場合、普通、射精直後にいわゆる”賢者タイム”という空白の時間が訪れる。
　突然頭が冴え渡り、妙に冷静な気分になって、直前まで没頭していた性行為にまったく興味がなくなってしまうのである。
　ところが、今の僕は違った。
　待てど暮らせど、静謐な”賢者タイム”は訪れてこなかった。
　理由はわかっていた。
　アナルバイブで、前立腺をじかに刺激されたせいである。
　前立腺は、女性のGスポットにあたる、男性特有の器官だという。
　だから、前立腺を刺激されて得られる快感は、どちらかというと持続時間の長い女性のオーガズムに近いのだ。
　そんなわけで、かなり多量に精液を放出したというのに、僕はまだ満たされぬ欲望を抱いたままだった。
　もっと色々してほしかった。
　まだまだ無限に精液を出せる気がしてならなかった。
　射精を終え、尿瓶から少し元気をなくしたペニスを抜くと、僕は震える指で元のようにオナホをはめ込んだ。
　肛門の奥ではまだアナルバイブが身悶えするように蠢いている。
　僕はお尻を床につけ、アナルバイブの愛撫に身をゆだねながら、しどけなく股間を広げて先生を見た。
「次はこれにしよう」
　先生が、ふたつめのリモコンを手に取った。
　乳首ローターか、電動オナホール、どっちだろう。
「やってください」
　僕は吐息混じりに言った。
　下腹では、いったん萎えかけたペニスが、またゆっくりと鎌首をもたげ始めていた。