バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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201 淫蕩な闇⑪

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 どびゅっ。

 どびゅびゅっ。

 ガチガチに勃った竿の先から、熱いものが迸るのがわかった。

「アアアアアアアア・・・」

 わななきながら僕は肛門弄りを加速する。

 どびゅどびゅはやがてどろりに変わり、亀頭を撫でる手のひらをネバネバの液で濡らしていく。

 いつまでも止まらない射精に、僕はやがてピクピク全身を震わせ始めた。

 気が遠くなるのをこらえて、Gスポットをつつきまくる。

 メキッ!

 中味を放出して一度は穂先を垂れかけた肉棒が、またぞろ硬さを取り戻し、膨れ上がった亀頭をもたげにかかる。

 更に数メートル、尻を上げたまま匍匐前進すると、ぎゅううっとペニスが締め上げられ、僕は小さく喘いでいた。

 たまらず仰向けになり、Mの字に股を開いて鴨居との間をロープで結ばれたおのがペニスを見た。

 自ら噴き出したスキムミルクでどろどろに汚れたその筋肉製の太長い棒状の器官は、赤紫色に変色していた。

 鎧のような海綿体に覆われた竿には青白い静脈が浮き上がり、ロープで締め上げられ、くびれた肥大亀頭は、熟して今にも落ちそうな巨大な果実のようだ。

「うう…」

 次に僕が取ったのは、仰向けになったまま、両手と両脚を踏ん張って、身体を児童公園の雲梯のように持ち上げる体位だった。

 反り返らせた躰の一部、開いた股の間から斜め上に突き立った陰茎が、ロープに引かれて更に伸びる。

「はああ…い、いく…」

 またしても絶頂に達しようとした、その時だった。

 ガラリ。

 突然、隣の部屋の襖が開く音がして、

「遅かったね」

 くぐもった声が誰かにそう話しかけるのが聴こえてきた。

「うん…きょうはちょっと、パパがなかなか逝かなくって…」

 答えるその声を耳にしたとたん、僕はどきりとなって凍りついた。

 それは紛れもなく、ついさっきまで地下室で悶え狂わされていたヨミのものだったからだ。
 
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