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195 淫蕩な闇⑤

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「あ、ああ…」

 僕は上の空で返事をした。

 正直、希京が不能であろうとなかろうと、そんなことはどうでもよかった。

 問題は、ヨミだ。

 なんていやらしいんだろう。

 男が、ここまでエロくなれるなんて…。

 肛門にめり込んだ円筒型のバイブの上に座る格好で、両足を広げたヨミ。

 その股間から斜め上にそそり立つ肉色の器官は、茎の部分が青白い静脈を網の目のように浮き立たせている。

 性器の怒張が激しすぎて、その血管の束は今にも破裂しそうなくらい太くなっていた。

 そして、わずかに反り返ったそのピンクの肉筒の頂点にあるものー。

 むきたてのチェリーもかくやと思われるほどつやつやと光るそのふくらみは、滲む透明汁ですでに濡れている。

 バイブが細かく振動するたびに肉の棍棒はブレて見えるほど揺れ動く。

 そしてその揺れは、そそり立つ生殖器官の付け根から生えたほおずき型の睾丸にまで及んでいた。

「ああ、ダメっ」

 ヨミのすすり泣く声がバイブの振動音をBGMに聴こえてくる。

「も、もう、僕、お、おかしくなりそう…」

 よほど気持ちいいのか、陶器のように白い頬を涙が伝う。

「いいぞ、もっと狂え、狂ってしまえ」

 ガマガエルそっくりの希京の顔がヨミの男根に接近し、不気味なほど分厚い唇がツルスベの亀頭にキスをした。

「あんっ」

 電撃を食らったように、ヨミの華奢な裸体が反り返る。

「どうしたんだ? もう濡れてるぞ」

 ブツブツで覆われたヒルのような厚い舌を突き出して、ヨミの敏感部分を希京が舐める。

 舐めながら、舌なめずりするような口調で淫語を繰り返す。

「ヨミ、おまえのチンポはもう、エッチな汁で、ヌルヌル、ぐちょぐちょじゃないか」

「やめて…」

 自ら腰を振り、ペニスを震わせ、透明汁を飛ばしながら、ヨミが言う。

「それ以上、恥ずかしいこと、言わないで…」

「何を今更」

 ズルむけ亀頭を唇の先で咥えながら、希京が笑う。

「ヨミ、おまえほど濡れやすい男は見たことがないぞ。おまえのチンポは、女の膣よりすぐ濡れる」
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